これまで3度F1チャンピオンとなったルイス・ハミルトンの父親が、2017年に新たなチームメートとなるバルテリ・ボッタスに対して警鐘を鳴らした。
■息子は「キャリアキラー」だとハミルトンの父
かつてはマネジャーとして息子のF1活動を支えてきたアンソニー・ハミルトンは、誰であれ、息子ルイスのチームメートとなる者は自分のF1キャリアを損ねてしまうリスクを負うことになると『The Sun(サン)』に次のように語った。
「私個人の意見だが、ルイスに立ち向かおうとする者は誰であれ、自分のキャリアをしっかりと計画しておくことが必要だ。なぜならば、それはキャリアを危うくするものだからね」
「ルイスはドライバーたちを打ちのめしてしまう。彼は誰にとっても悩みの種となる。彼はとんでもなく速いからね。誰もルイスが自分のクルマをどうセットアップしているのか、どうやってそんなに速く走ることができるのか、どうやってあのコーナーをあれほどうまく抜けられるのか、どうすればあのラインを走ることができるのかといったことを理解できない。そして頭を抱えてしまうことになるんだ」
■ハミルトンに対抗できるかボッタス?
2007年にマクラーレンでF1デビューを飾ったハミルトンだが、これまでのチームメートは、フェルナンド・アロンソ、ヘイキ・コバライネン、ジェンソン・バトン、そしてニコ・ロズベルグの4人だ。
そして、2016年に念願の初タイトルを獲得してF1引退を決めたロズベルグに代わって、ハミルトンの5人目のチームメートとなることになったのが27歳のボッタスだ。
ボッタスはこれまでのF1キャリアすべてをウィリアムズで過ごしてきていた。だが、これまでのチームメートであったパストール・マルドナードやフェリペ・マッサよりは常によい成績を残してきている。
だが、ボッタスとメルセデスAMGが結んだのは2017年の1年契約であることが明らかとなっている。ボッタスとしては何としても今シーズンにハミルトンと十分にわたりあえる力があることを示さなければ、今後のF1キャリアが危うくなるリスクを抱えているのも事実だろう。
■ロズベルグがチームメートのほうがよかった?
「ルイスは、本当ならニコ(ロズベルグ)がチームメートのほうがよかっただろうね。彼らは13歳だったころからお互いに知っているし、それがルイスのやる気にもつながっていた」
そう語ったアンソニー・ハミルトンは、次のように付け加えた。
「いいライバル関係だったよ。だが、ルイスが今抱いている欲望と野心はひとつだけだ。それは、できることならタイトルを奪い返したいということだ」