今季ザウバーに移籍したパスカル・ウェーレインだが、27日(月)からスペインのバルセロナで開催される今年最初のF1シーズン前テストを欠席することになるかもしれない。
■ROCでのクラッシュで首を痛めたウェーレイン
メルセデス所属ドライバーであり、2016年にマノーからF1デビューを飾ったウェーレインは、1月にアメリカのマイアミ行われたROC(レース・オブ・チャンピオンズ)に参加していた。だが、3輪マシンでのレース中にフェリペ・マッサと接触してバリアに激突する事故を起こし、その後のセッションへの参加を見合わせていた。
22歳のドイツ人ドライバーであるウェーレインは、そのとき次のように語っていた。
「軽い違和感があるだけだよ。だけど、今年僕が優先すべきなのはF1シーズンのほうだからね」
だが、このほどドイツの『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』は、ウェーレインのけがはそれほど軽いものではなく、バルセロナでのシーズン前テストには参加できないかもしれないと次のように報じた。
「ウェーレインは首にけがを負っており、回復にはもっと時間が必要だ」
■文字通り「痛い」けがに
今年はF1マシンに関するレギュレーションが大きく変わり、より強いダウンフォースとグリップの高い幅広タイヤによってコーナリングスピードが格段にアップすると考えられている。このため、ドライバーたちはシーズンオフを利用して、特に首の筋肉を強化するトレーニングに励んでいると伝えられている。
その首にけがを負ってトレーニングができない状況だとすれば、ウェーレインにとっては2017年シーズンに向けて大きな不安を抱えることになりそうだ。
■テストへの参加可否は来週末に決定か
『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』は、「ウェーレインが3週間後に行われるバルセロナのテストを担当できるかどうか、医師が来週末に結論を出すことになる」と報じている。
そして、もしウェーレインの出走が無理だということになれば、今季フェラーリの控えドライバーとなったイタリア人ドライバーのアントニオ・ジョビナッツィがその代役としてザウバーのテストを担当することになるだろうと付け加えている。
ザウバーはその公式ツイッターアカウントにそうした報道は「推測に過ぎない」とツイートしたものの、次のように付け加えている。
「検査はまだ続けられている。追って情報を提供する」