マクラーレンが、昨年同チームのCEOに就任したばかりだったヨースト・カピートがチームを離脱したことを認めた。
■デニス失脚で後ろ盾を失ったカピート
フォルクスワーゲンのモータースポーツ責任者を務めていたカピートは、2016年1月にマクラーレン・レーシングのCEOに就任することが発表され、シーズン後半から実際にチームに合流していた。
だが、カピートを招き入れた前マクラーレン・グループ総帥のロン・デニスが2016年11月に失脚。後ろ盾を失ったカピートの去就に関しても注目が集まっていた。
そして今週、イタリアの『Corriere della Sera(コリエーレ・デラ・セラ)』が、カピートはマクラーレンを離脱したと報じた。
■共通の基盤を見いだせなかったチームとカピート
マクラーレンの代理人は『GMM(グローバル・モータースポーツ・メディア)』に対して次のように語った。
「遺憾ながら、チームを再び成功に導くために今、そして今後に向けて何が必要となるかということについて我々とヨーストの間に共通の基盤となるものを見いだすことができなかった」
「その結果、我々は彼がマクラーレン・レーシングを去り、別のチャンスを検討するということで合意したものだ」
そう述べたマクラーレン代理人は「彼の今後の健闘と成功を祈る」と付け加えている。
実際のところ、デニス時代に終止符を打ったマクラーレンには、これまでのイメージを大きく変えようという動きが出ている。デニスがマクラーレンに加わったときから用いられてきていたMP4というF1カーの車名も今季からMCLに変更されることが明らかとなっているほか、クルマのカラーリングもこれまでとは大きく変わるのではないかと言われている。