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エクレストン時代の終わりはF1にとってのチャンス

2017年01月31日(火)18:07 pm

唯一の女性F1チーム代表として知られるザウバーのモニシャ・カルテンボーンが、長期にわたってF1最高権威の座にあったバーニー・エクレストンがその職を外れたことに関し、F1にとってこれが前向きな転機となるだろうとの考えを示した。

■大きな変化を迎えたF1

小規模なプライベートF1チームであるザウバーを率いるカルテンボーンは、以前からF1における意思決定や収益分配のシステムは違法であると主張し、仲間のフォース・インディアとともに正式に欧州委員会に対して申し立てを行っていた。

だが、F1に新オーナーが誕生し、これまでF1を支配していたエクレストンがそのポジションから外れたことで、今後のF1運営に新風が吹きこまれるのではないかと期待している者も多い。

カルテンボーンもこのほど、ドイツのラジオ局『Deutschlandfunk(ドイチュランドフンク)』に対し、「バーニー・エクレストンが外れたことは、F1全体にとっての転機となるものです」と語り、次のように付け加えた。

「これまですべての事柄について最終決定を行っていた人物がいなくなるというのは大きな変化です」

■大きな変化を迎えたF1

カルテンボーンは、その大きな変化のひとつとして期待されるのは、F1の映像使用に関するものになるだろうと示唆している。それはエクレストン時代には非常に「制限」されていた部分だ。

「例えば、私たちはチームとして、自分たちのクルマがレースで走行している映像を使うことは、それがどんなメディアであれ、できなかったんです」

そう語ったカルテンボーンは、次のように続けた。

「スポーツとして一番重要なことは、私たちがファンとの距離を縮め、コミュニケーションを図ることができることです」

■CEO交代はF1にとって新たなチャンス

エクレストンの後任としてF1の新最高経営責任者に就任したチェイス・キャリーは、すでにこれまで不公平だと言う声も多かったF1の収益分配システムにメスを入れることを示唆するとともに、F1チームの予算に上限を設ける可能性もほのめかしている。

カルテンボーンは、そのことに関して「基本的にこれらのことはすべて前向きだと思っています」と述べ、次のように続けた。

「ですが、私もこれですべてが正しくなると考えるほどうぶではありません」

「まだこの先の道のりは遠いだろうと思っています。しかし、新オーナーのおかげで、今では将来に向けて有望な環境を手にすることができました」

カルテンボーンはさらに、エクレストンがF1最高責任者の地位を外れたことに関し、次のように付け加えた。

「私は、そのことで安心したと言うよりは、F1全体にとってのチャンスが生まれたという思いを強く持っています」

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