トヨタ、アラブ首長国連邦(UAE)で水素社会実現へ向けた共同研究に参画

2017年01月30日(月)10:37 am

トヨタは、アラブ首長国連邦(以下、UAE)での持続可能な低炭素社会づくりに向けた水素利用の可能性を探るため、アラブ首長国連邦『マスダール社』、『アブダビ国営石油会社(ADNOC)』、『エア・リキード社』、トヨタの現地ディストリビューターである『アルフタイム・モータース社』とともに、共同研究を行うことで合意した。

■5月から実証実験

また、その研究活動の一環として、本年5月より燃料電池車MIRAI(ミライ)を使用した現地での走行・充填などに関する実証実験を開始する。

今後、水素製造、物流、スケールの拡大、事業成立性といった様々な課題に対する研究を共同で進めていくという。また、本年5月に設置される水素ステーションを使用し、高温となる気候下での様々な走行試験や充填などに関する試験を行うほか、UAEの政府関係者やオピニオンリーダーへの短期的なリースなどを通じ、燃料電池車や水素社会へのさらなる理解促進を図っていく。

■トヨタ「UAEは豊富な水素製造を行える潜在力がある」

アブダビ・グローバル・アクション・デーにて1月16日に講演を行ったトヨタ自動車代表取締役会長の内山田竹志は「UAEは、石油精製所での既存水素製造設備の余剰能力や、苛性ソーダ工場等における副産物としての水素の利用、更にはメガソーラー・パワーステーションの活用により、豊富な水素製造を行える潜在力がある。UAE政府のイニシアチブのもと、水素社会づくりを推進する事により、UAEが次世代クリーンエネルギーのリーダーとなる可能性がある」と語った。

■UAEの国家プロジェクト環境未来都市で水素活用目指す

産油国であり原油生産が基幹産業であるUAE政府は、国家ビジョンである“UAE Vision 2021”のもと、大気汚染の改善、クリーンエネルギーの利用拡大、インフラクオリティ世界一などを目指すプロジェクトを現在進めている。

今回の共同研究は、UAEの国家プロジェクトでゼロ・エミッションを目指し建設中が進んでいる環境未来都市「マスダールシティ」にて、今後の水素活用の可能性を探るもの。

■マスダール社のモハメド・アルラマヒCEO「UAEの目標にも貢献できる」

「トヨタは自動車のクリーンテクノロジーで最も革新的な企業のひとつであり、ADNOC、エア・リキード社、マスダール研究所、アルフタイム・モータース社とともに共同研究を進められることを嬉しく思う。水素の活用は、2050年までに低炭素エネルギー比率を50%とするUAEの目標にも貢献することができる」。

■トヨタ、2050年に新車CO2排出量90%減を目指す

トヨタは2015年に持続可能な社会の実現に貢献するためのチャレンジとして、『トヨタ環境チャレンジ2050』を発表、新車CO2排出量▲90%(2010年比)等の目標を掲げ、様々な活動に取り組んでいる。また、水素を燃料とし、水しか排出しないゼロ・エミッション車である燃料電池車MIRAIを日米欧にて販売している。

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