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新F1ボス「ヨーロッパの伝統的F1レースの重要性は認識している」

2017年01月26日(木)16:59 pm

今週、長年にわたってF1最高責任者を務めていたバーニー・エクレストンが第一線から退くこととなり、後任にチェイス・キャリーが就任したことが明らかとなった。

これによって、2020年以降の開催継続が危ぶまれているシルバーストンでのF1イギリスGPの未来も明るくなるかもしれないと考えられている。

■イギリスGPは続くとチェイス・キャリー

現在のF1選手権が初開催された伝統サーキットとして知られるシルバーストンだが、前F1最高責任者であったエクレストンとの間に2026年までF1開催契約を結んでいるものの、財政的理由により2019年限りで契約を中途解約することになるかもしれないと報じられている。

だが、新たにF1のCEOに就任したキャリーは、『Sun(サン)』に次のように語った。

「イギリスGPは続けることになるだろう」

「このスポーツの基盤は西ヨーロッパにある。我々はそれを成長させたいと思っている」

「交渉を求める動きが存在している。だが、我々は主催者たちと健全な関係を持ちたいと思っている」

現在のイギリスGP開催地であるシルバーストンに関してそう語ったキャリーだが、将来的にはロンドン市街地でF1を開催したいという構想も抱いているようだ。

「イギリスにはシルバーストンがある。だが、それはロンドンではないと私は認識しているよ」とキャリーは付け加えた。

■新オーナーはF1の伝統も理解しているとブラウン

また、新たにF1のモータースポーツ担当マネジングディレクターに就任したロス・ブラウンも、エクレストンが常に最大の利益を得ようとしていたのに対し、新F1オーナーのリバティ・メディアはヨーロッパにおける伝統的レースの重要性を認識していると示唆し、『Telegraph(テレグラフ)』に次のように語っている。

「リバティはF1の伝統を買ったんだ。彼らはその価値を認識しているよ」

だが、新オーナーのリバティ・メディアもヨーロッパ以外の場所で新たなレースを開催したいという考えを有しているのは間違いない。そして、ニューヨーク、ロサンゼルス、マイアミ、あるいはラスベガスといったアメリカ国内でのレース拡大も視野に入れているようだ。

「我々は(F1を)アメリカ化しようとするだろうと言われている」

『New York Times(ニューヨーク・タイムズ)』にそう語ったキャリーは、次のように付け加えた。

「だが、現実的に見て、このスポーツが利用できるアメリカ化の要素もいくつかあるよ」

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