2017年からは、レース中にF1ドライバーに科されるペナルティーがこれまでより減ることになりそうだ。
F1統括団体であるFIA(国際自動車連盟)は、24日(火)に2017年に適用されるF1の競技規則最新版を公開した。
■ドライバーペナルティーが多すぎるとの批判に対応
その中で特に注目すべきなのは、38項として定められた「レース中の事故」に関する規則が改訂されたことだろう。
近年、レース中の接触事故や危険走行に関連するドライバーへのペナルティーがあまりにも多すぎるとの批判が起きていたが、この改訂はそうした意見を考慮して行われたものだ。
新たなルールでは、F1レースディレクターであるチャーリー・ホワイティングが事故の発生、もしくはルール違反を行った可能性があるドライバーがいると競技委員に連絡した場合においても、その件について審議を行うかどうかは競技委員が決定できることになる。
■今後は軽微な接触などはペナルティーの対象から除外
さらに、「その事故に関して完全に、あるいは非常に大きな責任があったと競技委員が認めない限り、ドライバーにペナルティーが科されることはない」と新ルールには記されている。
2016年シーズンには、似たような行為について、あるときはペナルティーが科され、別のときには科されないという不公平な運用があると批判されていたが、新ルールにより2017年にはドライバーに対するペナルティーがかなり減ることになりそうだ。