【公式発表】ロス・ブラウン、F1へ復帰「これまでにない素晴らしい機会だ」

2017年01月24日（火）8:55 am

F1の会長兼CEOに任命されたチェイス・キャリーは23日（月）、新たに創設された役職を発表した。モータースポーツ・マネージング・ディレクターにロス・ブラウンを、マネージングディレクター兼コマーシャルオペレーターにショーン・ブラッチスを任命した。

これらの任命はリバティ・メディアが23日に発表したF1買収完了に伴い、直ちに有効となる。

■F1会長兼CEOチェイス・キャリーのコメント

「ロス（・ブラウン）のF1復帰を喜んでいるよ。スポーツに40年間、彼は仕事をしたすべてのチームに魔法のタッチをもたらし、ほとんど比類のない技術的知識、経験、リレーションシップを持っており、私は彼のアドバイスや専門知識から大きな利益を得ている」

「ショーンがF1に加わることにぞくぞくしているよ。ショーンは、ESPNを世界有数のスポーツフランチャイズに築き上げる原動力となった。F1の成長に伴い、セールス、マーケティング、デジタルメディア、流通における彼の専門知識と経験は、非常に貴重だ」

「ロスとショーン、CFOのダンカン・ロワーチ、法務顧問、FIA、バーニー、リバティと協力して、F1をチーム、プロモーター、ファンにとって最善のものにするために協力していく」

■ロス・ブラウンのコメント

「F1の世界に戻るのは素晴らしいことだ。私はこの数ヶ月、リバティ・メディアとのコンサルティングを楽しんできた。

チェイス、ショーンと残りのF1チームと一緒に、スポーツの進化をサポートすることを楽しみにしている。

我々はF1にとってより良いF1、そして最も重要なのはファンのために、チームやプロモーターと協力して働くことは、これまでにない素晴らしい機会だ」

■ショーン・ブラッチスのコメント

「F1に参画し、この世界的なブランドとスポーツの継続的な成功に貢献することにとても興奮している。F1は数少ない本当にグローバルなスポーツの一つだ。

私は、ビジネスを大きく成長させるため、現在および将来のスポンサー、レースサーキット、テレビ放映権利者と緊密に協力し合い、また、F1ファンに最高のサービスを提供するため、次世代のデジタルおよびサイト上でのレース体験を創り出すことに発奮している」

■ロス・ブラウン略歴

ロス・ブラウンは、F1の歴史において最も成功し、革新的なテクニカル・ディレクターの一人だ。

モーターレースの世界で40年間のエンジニアリングとマネジメントのキャリアを持ち、22回の世界FIA選手権とル・マン24時間で優勝してきた。フェラーリで11回、ウィリアムズとベネトンの一員として7回のワールドタイトルを獲得してきた。

2009年には、撤退したホンダを買収という形で救済して、名称をブラウンGPへと変更し、ドライバーズ選手権とコンストラクターズ選手権を制覇した。

翌2010年には、チームをメルセデス・ベンツに売却し、チームが2014年、2015年、2016年の3年間、世界タイトルを獲得するための基礎を築いた。

■ショーン・ブラッチス略歴

ショーン・ブラッチスは27年以上、ESPNで最も影響力のあるリーダーの一人として評価されており、近年はセールス＆マーケティングのエグゼクティブ・バイス・プレジデントとして、ESPNのブランドと収益の驚異的な成長に貢献してきた。

ショーンは、ESPNの2つの収益源、広告およびスポンサーの販売とコンテンツのライセンス供与、ならびにリサーチと分析、マーケティング、コンシューマープロダクト、イベントマーケティング部門などを監督してきた。