メルセデスAMGの事実上のチーム代表であるトト・ヴォルフ(ビジネス担当エグゼクティブディレクター)が、ニコ・ロズベルグの後任としてウィリアムズから獲得したバルテリ・ボッタスが、チームメートのルイス・ハミルトンに勝てるかどうかは分からないと語った。
これまでボッタスのマネジメントチームの一員を務めていたことでも知られるヴォルフは、今年自分のチームで走ることになったボッタスに対し、自分がメルセデスAMGのドライバーとしてふさわしい存在であることを証明してみせる必要があるとフランスの『L’Equipe(レキップ)』に次のように語った。
「彼は、自分がルイスとも互角に戦えることを示してみせなくてはならない」
「我々としては、チームの勢いを損ねないことが重要だったし、彼の人間性は申し分ないよ」
「バルテリは政治的な動きをしたり、感情的になったりすることはまったくない。だが、彼のレースにかける情熱はものすごいんだ。彼とルイスの間の力関係がどうなるかを見るのは興味深いものとなるだろうね」
だが、実際のところボッタスがハミルトンに勝つことはできると思うかと質問されたヴォルフは、「まだ新しいクルマで走っていない段階で答えるのは難しいよ」と返し、次のように付け加えた。
「バルテリは非常に優れたドライバーだし、ニコ(ロズベルグ)がやったようにルイスを追い詰めるだけの力を持っている。我々は彼を信じているよ。だが、彼が現在のF1で最高のドライバーに勝つことができるかどうか、それは分からないな」