メルセデスAMGのトト・ヴォルフ(ビジネス担当エグゼクティブディレクター)が、今年ニコ・ロズベルグの後任としてメルセデスAMGに加入することになったバルテリ・ボッタスが2018年にはチームを去る可能性もあることを認めた。
ウィリアムズから引き抜かれる形でメルセデスAMGへ移籍したボッタスだが、その契約が2017年だけの単年契約だということが報じられると驚きの声もあがっていた。
■メルセデスAMGの狙いはベッテル?
かつてレッドブルのドライバーを務めたこともある元F1ドライバーのロバート・ドーンボスは、母国オランダのテレビ局『Ziggo Sport Totaal(ジッホ・スポルト・トタール)』に次のように語った。
「ボッタスはつなぎ役だよ」
「基本的に、メルセデスAMGはベッテルを狙っているんだ。ボッタスが残留できるチャンスがあるとすれば、それは自分がタイトルを獲得するか、ハミルトンを非常に苦しめるようなことができた場合に限られるよ」
ボッタスに関しては、特に2014年から2015年にかけて次のF1チャンピオン候補として注目されたことがあり、フェラーリもボッタス獲得をかなり真剣に検討していたと言われている。だが、ドーンボスは、「私の考えでは、(チームメートだった)フェリペ・マッサとの差が期待よりも小さかった」ことにより、その評判が落ちてしまったのだと付け加えた。
■2018年にはドライバーの選択肢が広がる
ヴォルフは、報道通り、ボッタスとの契約はチーム側が2018年の契約延長オプションを持つ1年契約であることを認め、『Marca(マルカ)』に次のように続けた。
「2018年に向けてドライバー市場がダイナミックな動きを見せるのは確かだからね」
「そうすれば選択肢がいくつも生まれることになる。若手ドライバー、セバスチャン(ベッテル/フェラーリ)、フェルナンド(アロンソ/マクラーレン)、バルテリ、そしてそれ以外にもね」
そう語ったヴォルフは、次のように付け加えた。
「バルテリもこのことは理解しているよ」