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今年はメルセデスAMGを追い詰めるとレッドブル総帥

2017年01月17日(火)16:43 pm

世界的エナジー飲料メーカーであるレッドブル社の総帥ディートリッヒ・マテシッツが、今年はレッドブル・レーシングがメルセデスAMGとの差をかなり詰めることができるだろうと語った。

■ルノーPUの改善で勢いを取り戻したレッドブル

2010年から2013年までセバスチャン・ベッテルを擁して4年連続F1チャンピオンチームとなったレッドブルだが、現行のパワーユニットが導入された2014年以降はメルセデスAMGに大きな差をつけられてしまっている。

当初、この原因は非力なパワーユニットにあると主張したレッドブルとルノーの関係が悪化し、2015年には供給契約を解除するところにまで至っていた。だが、メルセデスやフェラーリからパワーユニット供給を断られたレッドブルは、2016年もルノーから引き続きパワーユニットの供給を受け、それにタグ・ホイヤーというブランド名をつけて参戦していた。

だが、2016年にはルノー製パワーユニットの性能も格段に進歩し、レッドブルはフェラーリを追い抜いてコンストラクターズランキング2位の座を取り戻すことに成功。2017年も引き続きルノーからパワーユニット供給を受けるとともに、2016年にはいったんフェラーリの1年落ちパワーユニットを使用していたジュニアチームのトロロッソも2017年には再びルノーパワーユニットを搭載することになっている。

■今年はメルセデスAMGに勝負を挑める

マテシッツは、レース専用エンジン開発メーカーとして知られるイルモア・エンジニアリングの設立者であるマリオ・イリエンの協力のもと、2016年にはルノーのパワーユニットが格段の進歩を見せたと『Speedweek(スピードウィーク)』に次のように語った。

「ルノーは2016年には野心を抱き、何よりも能力の高い新たな人材を登用した。そしてイリエンがもたらした進歩も大きかった」

「2017年にはメルセデスにかなり近いパワーを得られるだろうと期待している。絶対的な競争力を示し、メルセデスに攻撃をしかけ、勝利を収めたいと思っている」

■メルセデスAMGがドライバー譲渡を打診してきた

そう語ったマテシッツは、ダニエル・リカルドとマックス・フェルスタッペンという現在のレッドブルのドライバーラインアップには非常に満足していると語るとともに、2016年のF1チャンピオンとなったニコ・ロズベルグが突然の引退を発表した後、メルセデスAMGがこの2人にも目をつけ、レッドブルに対して譲渡の可能性について打診してきていたことを認めた。

「それについてはヘルムート・マルコ(レッドブル/ドライバー育成責任者)とニキ・ラウダ(メルセデスAMG/非常勤会長)の間で話し合いが持たれたんだ。だが、それほど真剣なものではなかったよ。我々のドライバーを引き抜くのが無理だということは誰もが分かっていたことだからね」

そう語ったマテシッツは、次のように付け加えた。

「誰も私のところへ(ドライバーを)手放すよう依頼に来ることはなかったよ」

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