F1最高責任者のバーニー・エクレストンが、セバスチャン・ベッテル(フェラーリ)に対する批判や、メルセデスAMGの独走問題について語った。
フェラーリファンの大きな期待を背負いながら、2016年F1シーズンを満足のいくパフォーマンスや結果を出せずに終えてしまったセバスチャン・ベッテルに関しては批判的な批評も少なくない。
■フェラーリには外部からの人材投入が必要
だが、86歳のエクレストンは、ドイツの『Sport Bild(シュポルト・ビルト)』に次のように語った。
「勝てないのは彼(ベッテル)が悪いわけじゃない」
「クルマとチームの問題だよ」
「フェラーリは(ミハエル)シューマッハと(ジャン)トッド以前の時代に戻ってしまったんだ」
「あそこでは非常に多くのイタリア人たちが仕事をしている」
「イタリアの悪口を言うつもりはないよ。だが、チームをうまく運営するというのは彼らのDNAにはないものなんだ。フェラーリにはフレッシュな人材が必要だね」
■ベッテルはフェラーリでの成功を望んでいる
ベッテルに関しては、2018年にメルセデスAMGへ移籍することを視野に入れているのではないかとのうわさもささやかれている。だが、エクレストンはこれに関して次のように主張した。
「セバスチャンの使命はフェラーリで戦うことだ。私は彼がまずあそこで成功を収めたいと望んでいることを知っているよ」
■2017年もメルセデスAMG独走に変化なし
だが、2017年にはフェラーリ、あるいはレッドブルがメルセデスAMGの独走にストップをかけることができると思うかと質問されたエクレストンは次のように答えた。
「そうは思わないね。彼ら(メルセデスAMG)のエンジンはまだ最高だろうし、それによって大きなアドバンテージが得られるだろう」
「こうした状況を変えるには新たなエンジンレギュレーションを導入するしかないんだ。だからできる限りすぐにそれを行う必要があるよ」と、エクレストンは付け加えた。