今年限りでのF1引退を決めたニコ・ロズベルグは、メルセデスAMGは自分の後任としてパスカル・ウェーレインを昇格させたほうがよいと考えているようだ。
2016年のF1チャンピオンとなったロズベルグが突然の引退発表を行ったことにより、チャンピオンチームのメルセデスAMGでは急きょ来季ルイス・ハミルトンのチームメートとなるドライバーを探さなくてはならないという状況を迎えている。
■ボッタス移籍、マッサ復帰は実現するのか?
メルセデスAMGでは、年内のドライバー発表はないとしているものの、現時点ではウィリアムズのバルテリ・ボッタスを最有力候補として獲得交渉を続けている。
伝えられるところによれば、ウィリアムズではボッタスの離脱を容認するためには代わりに経験のある速いドライバーが必要だとして、今季限りでのF1引退を表明しているフェリペ・マッサに500万ユーロ(約6億円)の年俸を提示してもう1年現役生活を続けるようオファーしているようだ。
マッサは、自身のインスタグラムにクリスマス休暇を楽しむつもりだと書きつつ、熟考していることを意味する絵文字をそえ、もう1年F1を続けるかどうかを検討することを示唆している。
■リスクはあるもウェーレインを推薦するロズベルグ
だが、仮にこのマッサ復帰とボッタス移籍というストーリーがシナリオ通りに進まなかった場合には、メルセデスAMGにとって残された選択肢はジュニアドライバーであり、今季マノーからF1デビューを飾った22歳のドイツ人ドライバー、パスカル・ウェーレインを昇格させることになりそうだ。
だが、ロズベルグは、メルセデスAMGには自分たちが育てているウェーレインを昇格させるというギャンブルに出る価値はあるとドイツのテレビ局『Sky(スカイ)』に次のように語った。
「ウェーレインは将来に向けて我々ドイツ人の期待がかかるドライバーだ。ボッタスのほうが経験を積んでいるだけに、パスカルを選ぶことには少しばかりリスクが伴うことになるのは確かだ。だけど、彼のほうがもっと成功を収めるかもしれないよ」