ウィリアムズのパット・シモンズ(チーフテクニカルオフィサー)が、現在メルセデスAMGの技術部門エグゼクティブディレクターを務めるパディ・ロウが自分の後任としてウィリアムズに移籍するのではないかとのうわさを否定しようとはしなかった。
2013年にマクラーレンからメルセデスAMGへと移籍した現在54歳のロウだが、現在の契約が今季限りで切れるのを機に1987年にF1でのキャリアを開始した古巣ウィリアムズへ移籍するようだとのうわさが強くささやかれている。
かつてトールマン、ベネトン、ルノーなどでトップエンジニアとして活躍した現ウィリアムズ技術トップのシモンズもすでに63歳となっており、ロウにその後継者として白羽の矢が立てられているというわけだ。
この件についてイタリアの『La Gazzetta dello Sport(ガゼッタ・デロ・スポルト)』から質問を受けたシモンズは、次のように答えた。
「我々のチームの方針により、契約に関する話はできないんだ」
「だが、私がそのうち最前線から身を引くことになるのは間違いない。来シーズン末にそういう時期が訪れるという意味ではないがね」
「しかし、私にとっては信頼できる人に任せてチームを去るということが重要なことなんだ」
そう述べたシモンズは、次のように付け加えた。
「パディ・ロウに関して私が言えるのは、メルセデスが達成した結果がすべてを物語っているということだけさ」