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最初に2017年型F1カーのホモロゲーション申請を行うチームは?

2016年12月03日(土)11:25 am

シャシーやタイヤに関する大幅なルール変更が行われる2017年だが、どうやらその新ルールに対応した2017年型車関する動きを一番先に見せるのはザウバーになるようだ。

■ザウバー、今月中に2017年型F1カーの承認申請

ドイツの『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』が報じたところによれば、スイスに拠点を置くザウバーはすでに統括団体であるFIA(国際自動車連盟)に対して来シーズンのレギュレーションに基づいて製造されたF1カーのホモロゲーション(承認)申請予約を済ませているという。その日付は今月の19日(月)だ。

今年7月にスイスの投資グループを新オーナーに迎えたザウバーだが、それまでは経営破たん寸前の状態であったことが知られている。ザウバーではすでに2017年シーズンにはフェラーリから1年落ちの2016年仕様パワーユニットの供給を受けることを発表しているが、これも財政的事情によるものだと見られている。

■型落ちPUを使うのは技術的理由

だが、現在唯一の女性F1チーム代表として知られるモニシャ・カルテンボーンは、それは技術的な理由によるものだと次のように主張している。

「大きな(レギュレーション)変化が訪れることは分かっています。ですから、我々の能力規模からすれば、そちらの変化のほうに集中する必要があるのです」

確かに、今年とまったく同じバージョンのパワーユニットを搭載するのであれば、トータルとしてのマシンパッケージを設計・製造するのも比較的楽になるのは確かだろう。

■依然として厳しい台所事情のザウバー

だが、新オーナーに買収されたとはいえ、ザウバーの財政状況が依然として楽な状態ではないことは確かなようだ。ブラジル銀行というスポンサーを失うことが明らかとなったブラジル人ドライバーのフェリペ・ナッセが、これによってザウバーのシートを失うことになるのは間違いないと見られている。

ナッセは、母国ブラジルの『UOL Esporte(ウニヴェルソ・オンライン・エスポルチ)』に次のように語った。

「誰もが金のことばかり考えているようだ。残念ながら、これがF1の現実なんだ。才能よりも金のほうが大きく物を言うんだよ」

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