F1を引退したジェンソン・バトン(マクラーレン・ホンダ)が、忘れられない3つのレースを語った動画が公開された。
●ジェンソン・バトン、「F1ドライバー」から「レーシングドライバー」へプロフィール変更
F1での記録は、全305戦に出場、15勝、ワールドチャンピオン1回という誇るべき数字を残している。
バトンが決して忘れることのできないレースとして次の3つのレースを挙げた。
■2000年:F1デビュー
1つ目は、F1デビューを飾った2000年F1開幕戦オーストラリアGP。ウィリアムズ・BMWでデビューしたバトンは、46周目にエンジンブローでリタイアとなったが、それまでポイント圏内の6位を走行していた。
■2006年:ホンダF1とのF1初優勝
2つ目は、F1初優勝を飾った2006年F1第13戦ハンガリーGP。ジェンソン・バトン(当時ホンダF1)にとっても、第3期ホンダF1にとっても初優勝となった。
予選を4番手で終えたバトンだったが、フリー走行でエンジンブローし、エンジン交換による10グリッド降格のペナルティで14番グリッドからスタートした。
レースはウェットからドライへ変化する難しいコンディションの中、またフェルナンド・アロンソ(当時ルノー)とミハエル・シューマッハ(当時フェラーリ)がし烈なチャンピオン争いを繰り広げている中、F1参戦115戦目で初優勝を果たした。オール・ホンダF1としては、1967年イタリアGP(ジョン・サーティース)以来となる39年ぶりの記念すべき勝利(3勝目)だった。
■2011年:F1日本GPでの優勝
3つ目は、2011年第15戦F1日本GPでの優勝を挙げた。「サーキットもファンも大好きだ。日本とは多くのつながりがある」とバトンは語った。
2009年にブラウンGPでワールドチャンピオンを獲得し、2010年にマクラーレンへ移籍してルイス・ハミルトンと組み、マクラーレン・メルセデスで2年目だったジェンソン・バトン。2011年は東日本大震災があり、自身はチャンピオンシップ2位で王座を逃した年だ。チャンピオンを獲得した2009年でもなく、地元F1イギリスGPでもなく、バトンは大好きな鈴鹿での勝利を決して忘れることのできないレースとして選んだ。
●【動画】ジェンソン・バトン、忘れられない3つのレースを語る(1:52)