F1最終戦アブダビGP決勝レースのハイライト映像が公開された。
スタート直後の1コーナーでマックス・フェルスタッペン(レッドブル)がニコ・ヒュルケンベルグ(フォース・インディア)と接触してスピン。幸い大きなダメージはなかったが、最後尾から追い上げるレース展開となった。
■ハミルトンが仕掛けた最後の心理戦
終盤、チャンピオン獲得のために優勝するしかないルイス・ハミルトン(メルセデスAMG)は、わざとペースを落として2位以下を接近戦にさせ、レースをコントロールしていた。2番手を走行中のニコ・ロズベルグ(メルセデスAMG)がこのままフィニッシュすれば、チャンピオンはロズベルグが獲得してしまうためだ。
ロズベルグのすぐ後ろにはセバスチャン・ベッテル(フェラーリ)とフェルスタッペンが迫っており、その2台がロズベルグを抜くか、ロズベルグと絡んで事故があれば、チャンピオンはハミルトンに転がり込む。すでにレースをリードしているハミルトンがチャンピオンを獲得するにはもうそうするしかなかった。
チームは、ハミルトンに指示を出す。
「ペースを上げろ」
しかし、チャンピオンを獲りたいハミルトンはチームの指示を無視してレースをコントロールし続け、最後までチャンピオン獲得への執念をみせた。
ロズベルグはそんな心理戦を含めた難しいレースをミスなく走りきり、父・ケケと同じ初のワールドチャンピオンを獲得した。
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