F1最高責任者のバーニー・エクレストンが21日(月)、F1シンガポールGP開催継続に向けて頑張っていると主張した。
今週早々、ドイツの『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』が、エクレストンがシンガポール側は人気の高いナイトレースを開催することによりすでに当初の目的を達したと考えており、これ以上シンガポールGPを継続開催したいとは考えていないと発言したと報じた。
だが、エクレストンはその後シンガポールの『Straits Times(ストレーツ・タイムス)』に対し、「誰もがシンガポールに行くことに満足しており、誰もシンガポール(GP)を失うことなど望んでいない」と発言し、シンガポールGP開催継続が悲観的状況となったとの印象をぬぐい去ろうとした。
86歳のエクレストンは、『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』の記事に関して、「私の言葉が変な形で受け止められたようだ。私が言ったのは単純なことだよ。まだ何も決断されていないということだ」と語り、次のように付け加えた。
「交渉が行われているし、近いうちに解決されるだろう。年末までには決まると確信しているよ。我々は長期にわたる延長を望んでいる。どうなるか様子を見よう」
その後、マレーシアの観光担当大臣が、2018年で満了となる現在のF1マレーシアGP開催契約を延長しない方向だということを明らかにしており、現在東南アジアで開催されている2つのF1レースが2年ほどで一気に消滅してしまう可能性も出てきている。新オーナーのもとで新たな世界戦略を展開していくであろうF1がアジアとの関係をどう保っていくのか、今後の進展に注目が集まることになりそうだ。