F1のドライビングに関する競技規則が「複雑過ぎる」と問題になっている。
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■メキシコGPの判定は覆らず
F1第19戦メキシコGPで、セバスチャン・ベッテル(フェラーリ)は、抜こうとしたダニエル・リカルド(レッドブル)をブレーキング中に進路変更してブロックしたとしてペナルティーを科された。
フェラーリはブラジルGP(13日決勝)を前に、FIA(国際自動車連盟)に再考を求める声明を出した。これを受けて12日(土)にメキシコGPのスチュワードが電話会議を行い、フェラーリが提出したGPSのデータを検討したが、結果は覆らなかった。
■フェラーリの対応に批判的なリカルド
リカルドはフェラーリの対応に批判的だ。
「フェラーリのやっていることは良くないと思う」
「2週間もたってから、スチュワードの決定に疑問を呈するというのはちょっとヘンだよ。ファンが理解できるとは思えない」
■レッドブルとメルセデスAMGが会議を求める
ベッテルの行為にペナルティーが科されたのは、第18戦アメリカGPでブレーキング中の進路変更を禁止する通達が出ていたためだ。このルール変更は、ブレーキング中に進路変更してブロックする行為が横行しているとして多くのドライバーが求めたものだった。
レッドブルとメルセデスAMGは、こうしたドライビングに関するペナルティーを問題視しており、これを検討するストラテジーグループの会議招集を求めたと『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』が伝えている。会議は16日(水)に行われるという。
F1最高責任者のバーニー・エクレストンは、「ルールが複雑過ぎる」と語っている。
「次のストラテジーグループの会議でFIAに求めるつもりだ。もっと簡単にして、誰でも理解できるようにしてほしいとね。私ですらもう理解できないのだから」
■ドライバーの判断に任せるべきだとラウダ
メルセデスAMG非常勤会長のニキ・ラウダも、現状は「常軌を逸している」と話す。
「この追い抜きに関するルールはいったい何なんだ?」
「こういうことは、ドライバーの選択であるべきだ」
「レースの何時間もあとにアクシデントについて話をするようなことは、もうやめにする必要がある」