1984年から2001年までマクラーレンでコーディネーターを務めていたジョー・ラミレスは、2017年にマクラーレン・ホンダが大きく躍進することができなければフェルナンド・アロンソを失ってしまうことになるだろうと考えている。
75歳となったラミレスは、スペインの『AS』に次のように語った。
「いまだに悲痛だね。マクラーレンは進歩しているが、その歩みはあまりにも遅すぎる」
「彼らはスポンサーを失いつつあるが、同様にアロンソだって失ってしまうだろう」
■2017年がアロンソの忍耐の限界
かつて2005年と2006年のF1チャンピオンに輝いたアロンソがマクラーレンの状態に疲れ果ててしまう可能性があると思うかと質問されたラミレスは「それは避けられないだろう」と答え、次のように続けた。
「彼は勝てるドライバーだし、勝たなくてはならないんだ」
「私には、彼が来年以降も耐えられるとは思えないね。そこ(2017年)が彼の限界だと確信しているよ」
■今年表彰台争いができなくてはならなかった
さらに、マクラーレンが再び表彰台の頂点に立つことができると思うかと尋ねられたラミレスは次のように続けた。
「私には分からないが、そうなることを期待しているよ。その才能はあるんだからね」
「だが、さっきも言ったようにスポンサーたちも去りつつある。このスポーツでは勝てなければ難しいからね」
「私は、今年すでに表彰台に上っていなければならなかったと思っているんだ」
■マクラーレンとホンダはもっと一丸となるべき
ラミレスは、もしマクラーレン・ホンダが2018年以降もアロンソをチームにとどめておきたいと思うのであれば、来年がそのための最後のチャンスになるだろうと次のように続けた。
「もちろん、(2017年に)タイトル争いができる可能性もあるが、私は難しいと思っている。だが、彼らはできることはすべてやらなくてはならない。なぜなら、来年はマクラーレンにとって最後のチャンスだからね」
「彼らには改善すべきことがたくさんあると思っている。それはどうしてか分かるかな? それはエンジンだけのせいではないからだよ」
「エンジンもまだよくはない。だが、シャシーだって世界一だとは思えない」
そう語ったラミレスは、次のように付け加えた。
「だから、マクラーレンとホンダは一緒に取り組むことが必要なんだ。まるでひとつのチームのようにね。そしてアロンソをキープしなくてはならないよ」