フィンランド出身の元F1ドライバーであるミカ・ハッキネンが、後輩ドライバーであるキミ・ライコネンが今年見せている走りには感心させられていると語った。
今季はフェラーリの事実上のナンバー1ドライバーであるセバスチャン・ベッテルが大きなフラストレーションを抱えており、それがレース結果にも現れていると考えている者もいる。だが、その一方で、ライコネンが昨年までは大きな差をつけられていたベッテルと互角以上の戦いぶりを見せているのも事実だ。
現在、ポイントではわずかにベッテルに後れをとっているライコネンだが、直近3レースの予選ではベッテルよりも速さを見せていた。
ライコネン本人は、今季になって調子が上がってきたのは、今年チーム内で行われた変更によるものが大きいと考えているようだ。ライコネンはオランダの『Formule 1(フォーミュレ1)』に次のように語った。
「一緒に働くスタッフが何人か変わったんだ。彼らはここまでのところ素晴らしい仕事をしてくれている」
「(クルマのセットアップには)非常に細かいことがたくさんあるんだ。そしてそれらがすべてうまく行われれば、それがラップに大きな影響を及ぼすんだよ」
1998年と1999年にマクラーレンで2年連続のF1チャンピオンとなった記録を持つハッキネンは、『Speedweek(スピードウィーク)』に対して「セバスチャンとの比較において、キミがうまくやれていることはうれしい驚きだよ」と語り、次のように付け加えている。
「誰もがシーズンを通じての結果や勝者しか見ないものだ。だが、ひとつひとつのレースに目を落としていけば、キミが4度F1チャンピオンになった者(ベッテル)に勝っていることが分かるはずだよ」