メルセデスAMGのルイス・ハミルトンがメキシコシティのエルマノス・ロドリゲス・サーキットで行われた2016年F1第19戦メキシコGPで優勝し、通算優勝回数を51勝に伸ばした。これはアラン・プロストと並ぶ歴代2位の記録となる。そのハミルトンが決勝を終えて次のようにコメントした。
●【決勝タイム結果】第19戦F1メキシコGP決勝レースのタイム差、周回数、ピット回数
■ルイス・ハミルトン「マレーシアでのリタイアさえなければ今ごろは・・・」
決勝/優勝
「今週末は本当にいいペースがあった。クルマにはスタートからフィニッシュまで本当に力強さを感じたし、昨年と比べると昼と夜ほどの違いだったよ」
「スタートはよかった。だけど、ここはターン1までかなりの距離があるから、誰もが僕のスリップストリームに入ろうとしていた。フォーメーションラップのときに(冷えたことで)右フロントブレーキディスクの利きが悪くなったんだけど、それをうまく復活させることができていなかったんだ。問題はないだろうと思っていたんだけど、ブレーキを踏んだら温度が上昇していたからロックアップさせてしまい、それで(コースアウトして)芝生を横切ってしまったというわけさ」
「幸い、うまくコーナーを横切って反対側からコースに戻ることができたけれど、(タイヤに)大きなフラットスポットを作ってしまったよ。本当にすごく大きかった。バイブレーションがひどくて、ストレートの先が辛うじて見えるくらいだった。だからこのサスペンションがだめになってしまったんじゃないかと思ったよ」
「本当に幸いなことに、再びそういうことは起こさなかったし、タイヤをだめにしたり、早めにピットインしたりせずにすんだ。運よくそれをうまく制御することができたし、かなり早い段階からクルージングすることができるようになっていたよ」
「51勝を達成できたのは素晴らしいことだ。シーズンもかなり遅くなってからこういう結果を得られたことが残念だよ。もう遅過ぎるかもしれないね。振り返って見れば、多分マレーシアでのこと(エンジンブロウによるリタイア)が起きていなければ、今ごろ僕は違う位置にいただろうね。だけど、それがモーターレーシングというものなんだ。僕にできるのはベストを尽くすことだけだし、ここ2週間で起きたこと(2連勝)と同じようにこれからも物事が進むよう期待することだけさ」
「歴史は、まだ決して遅過ぎることはないと示している。だから僕は頑張り続けているし、こういう週末を繰り返すためにできることはすべてやっているよ。僕はここでは勝ったことがなかったから、ここの素晴らしい観客の前で勝利できてすごくいい気分だよ」
「これからはブラジルのことだけに焦点を合わせていく。あそこでもまだ一度も勝ったことがないんだ。だけど、次の週末にもこういうパフォーマンスを続けることができれば、いい位置につけられると思うよ。最終的には、この最後の数レースで自分がベストを尽くせたと感じることができればシーズンが終わったときに満足できると思うよ」
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