2017年にルノーに移籍することが決まったニコ・ヒュルケンベルグが、チームやチームメートのセルジオ・ペレスについて語った。
■メーカーのワークスチームで走りたかった
ヒュルケンベルグは、ルノーへ移籍することを決意した背景について、母国ドイツの『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』に次のように語った。
「キャリアのこの段階において、これは正しい一歩になると思っている」
「F1に来て以来、僕は自動車メーカーのチームで走りたいとずっと思っていた。だからこれはいいチャンスなんだ」
■ペレスはフェラーリ入りのチャンスを狙っている
だが、ヒュルケンベルグが契約を結ぶ前にはルノーがペレスと交渉していたのも事実だ。しかし、潤沢な資金を持つメキシコ系スポンサーを持つペレスは、最終的にルノーへの移籍ではなくフォース・インディアにとどまるという決断を行った。
そのペレスの判断に関して質問を受けたヒュルケンベルグは、次のように答えた。
「彼の立場で考えれば、そのほうがもっと意味のあることかもしれないよ」
「彼はいつかフェラーリに行きたいと考えているんじゃないかな。だけど、僕については、現時点では現在のトップチームのドアは閉ざされているからね」
■フォース・インディアから逃げ出そうと思ったわけじゃない
今年のコンストラクターズランキングでは現在ウィリアムズと4位争いを繰り広げているフォース・インディアだが、実際のところ、その台所事情はかなり厳しいことが知られている。さらに、共同オーナーであり、タイトルスポンサーでもあるサハラのスブラタ・ロイ会長は現在獄中の人であり、チーム代表兼マネジングディレクターのビジェイ・マリヤも係争中にあるためイギリスから出国できない状態にある。
だが、ヒュルケンベルグはそうしたことが理由でフォース・インディアを離脱しようと考えたわけではないと主張している。
「僕は彼らの将来に不安を感じてなどはいないよ」
そう語った29歳のヒュルケンベルグは、次のように付け加えた。
「僕がこのチームに来てからもずっとそういうたぐいの記事やうわさがつきまとっていた。だけど、チームはまだ存続しているし、ビジェイもまだそこにいるよ」