今季限りでF1からの引退を決めたフェリペ・マッサ(ウィリアムズ)だが、来季以降もF1以外の新天地でレースを続ける意向を明らかにしている。そして、その候補となるシリーズがDTM(ドイツ・ツーリングカー選手権)とフォーミュラEに絞られてきているようだ。
■今はキャリアを通じて一番リラックスできている
F1で15年活躍し11勝をあげた記録を持つ35歳のマッサは、F1引退後の進路に関し、母国ブラジルの『UOL(ウニヴェルソ・オンライン)』に次のように語った。
「想像していたように物事が運んでいるし、自分の決断には満足しているよ」
「それ(今後の去就)に関してはまだあまり話したくないんだけど、僕が望んだ方向でうまく進んでいる」
「今は自分のキャリアを通じて最もリラックスした状態だし、焦ってなどいないよ」
■DTMが一番激しいレース
『UOL(ウニヴェルソ・オンライン)』によれば、マッサは現在いくつかのフォーミュラEチームと交渉する一方、DTMにも強い関心を持っているという。だが、少し前まではこれらと並んでWEC(世界耐久選手権)も転向の可能性があるシリーズだとしていたものの、その可能性はだいぶ小さくなってきているようだ。
WECでは最上位カテゴリーで活躍していたアウディが今季限りでの撤退を発表したこともあり、競争力のあるチームのシートを確保することが難しくなってきていることもその一因かもしれない。
「レースのタイプが一番重要なんだ」とマッサは続けた。
「DTMは間違いなくいいレースだし、WECやフォーミュラEよりも競争が激しい」
「僕は、自分にとって楽しいのはどれかを選択できるポジションにいるんだ。もちろん、いくらもらえるかってことも大事だけどね」
なお、マッサは来年1月21日(土)にマイアミで開催されるレース・オブ・チャンピオンズにエントリーすることが決まっている。