26日、アウディ取締役会会長のルパート・シュタートラーは、アウディのモータースポーツ部門で働く300名の従業員を前に、WECからの撤退とフォーミュラEへの注力を決定したと説明した。しかし、雇用は維持され、そのノウハウとスキルは他のモータースポーツと生産モデルに活用していくという。
●ル・マン24時間主催者ACOが声明「アウディは去っていくが、他のメーカーがまもなくやってくる」
■他のカテゴリーは?
気になる他のカテゴリーについてだが、DTMへは、これまで通り継続参戦するという。2017年シーズンは、Audi RS 5 DTMの後継モデルで参戦する予定だという。アウディは、10月中旬にマニュファクチャラー及びチームの2つの部門でチャンピオンを獲得し、2013年にはマイク・ロッケンフェラーが、DTMドライバーズチャンピオンのタイトルをアウディにもたらしている。
FIA世界ラリークロス選手権(World RX)への参戦については、最終的な結論がまだ出ていないという。現在行われている2016年シーズンでは、DTMのワークスドライバー、マティアス・エクストロームがAudi S1 EKS RX quattroをドライブし、並み居るワークスチームを抑え、見事にチャンピオンのタイトルを獲得した。アウディは、このプライベーターのEKSチームを支援してきたが、この支援体制も継続するかについて検討中だという。ラリークロスについても、現在、電動化が主要な議題として上がっているためだ。
アウディは、モータースポーツにおいていち早く電動化に舵を切り、ル・マン24時間などでの実績や経験を武器に、新しい時代へ挑戦していく計画だ。
●【過去の動画も】アウディ、18年間の栄光に別れ・・・WECとル・マンから撤退を正式発表 今後注力するのは・・・