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【WRC】トヨタ、世界ラリー選手権へ復帰初年度のドライバー決定

2016年10月18日(火)20:04 pm

TOYOTA GAZOO Racingは、2017年FIA世界ラリー選手権のチームドライバーとしてフィンランド人のユホ・ハンニネンと契約したことを発表した。なお、コ・ドライバーはカイ・リンドストロームが務める。

契約は1年のみで、チームの判断により契約延長も可能というオプションがあるという。

■4度の王者マキネンとともに開発

TOYOTA GAZOO Racing WRCチームは、FIA世界ラリー選手権(FIA Wolrd Rally Championship: WRC)で過去4度の王者に輝いたトミ・マキネンのリーダーシップのもと、2015年夏からヤリス WRCの開発に取り組んできた。

ユホ・ハンニネンは2016年年初からこの集中開発プログラムに携わり、同年春からはテストドライバーとしての役割を担ってきた。

■トヨタの理念を理解したドライバー

そのためTOYOTA GAZOO Racingの目指す「もっといいクルマづくり」という理念を十分に理解しており、WRCの復帰初年度を共に戦うドライバーとして適任であるとの判断から、今回の契約に至った。ハンニネンはコ・ドライバーのカイ・リンドストロームとともに2017年のシリーズ全戦に参戦する予定である。

ハンニネンは、2010年にインターコンチネンタル・ラリーチャレンジ、2011年にはFIA S-WRC、2012年にはヨーロッパラリー選手権と、3年連続でチャンピオン獲得を果たしている。2013年から2014年には、数々のトップカテゴリーラリーに参戦し、ラリー・スウェーデン、ラリー・ポーランド、ラリー・フィンランドなどにおいて目覚しい成績を収めている。

■ハンニネン「ヤリスWRCの仕上がりは驚くべきものだ」

ハンニネンは「まさに夢が実現したようだ」と語った。

「このような高いポテンシャルを備えたワークスチームとフルシーズンを戦えることは、私にとってこの上ない機会だ。初期段階からヤリス WRCの開発に携わってきたので、ドライバーとしてこのクルマでWRCに参戦する事に非常にワクワクしているし、やる気に満ちている。ヤリスWRCの仕上がりは、驚くべきものだ。モンテカルロでのデビューが待ち遠しい」。

■マキネン「復帰初年度に最高の組み合わせ」

トミ・マキネンは、2017年シーズンがトヨタにとって復帰初年度の最も重要な学びの年であるとし、ハンニネンの獲得に喜びを表した。

「彼はチームに参加した当初から、とても意欲的に開発に打ち込んでくれた。我々チームが一切の妥協をすることなく、2017年シーズンを重要な学びの年であると捉えて真剣に取り組んでいることを、彼も非常によく理解している。

彼はWRCでの経験が極めて豊富だ。また、ヤリスWRCの開発初期段階から携わっているため、このクルマを最もよく知る人間でもある。

だからこそ彼とヤリスWRCは最高の組合せだと考えている。チーム全員が最善を尽くし、この数ヵ月の間プロジェクトに投じたすべてのエネルギーと努力が、我々を良い結果に導くものと信じている」。

■TOYOTA GAZOO Racing Factory本部長、チーム副代表・嵯峨宏英

「プロジェクト初期からテストドライバーとして一緒にクルマづくりを行ってきてくれたハンニネン選手と17年シーズンを戦えることが決まり、非常に嬉しい。これからも、もっといいクルマづくりのために、そして少しでも早く表彰台を狙えるように、一緒に努力していきたいし、楽しみにしている」。

■みんなが普段走る道が開発に最適

TOYOTA GAZOO Racingは、ユーザーが普段走る道を舞台に、いかに速く走るかを競うラリーを「もっといいクルマづくり」に最適であると考え、2017年に再びWRCへ復帰する。ユホ・ハンニネンをドライバーに迎え、チーム代表トミ・マキネンのもとで2017年シーズン開幕に向けた準備を更に加速させていく。

■<ユホ・ハンニネン(Juho Hänninen)の経歴>
生年月日:1981年7月25日(35歳)
国籍:フィンランド

■主な戦歴
2001年: SMバルボリン・ラリー(フィンランド)でラリー初参戦
2006年: ラリー・スウェーデンでWRC初参戦
2008年: ラリー・ロシアで初優勝
(プジョー207 S2000でインターコンチネンタル・ラリー・チャレンジに参戦)
2010年:IRCチャンピオン(シュコダ・ファビアS2000で参戦)
2011年:FIA S-WRCチャンピオン(シュコダ・ファビアS2000で参戦)
2012年:FIA ERCチャンピオン(シュコダ・ファビアS2000で参戦)

■WRCでの実績
WRC出場回数:43回
獲得ポイント:54
ステージ優勝:3回

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