最近うわさにのぼっていたニコ・ヒュルケンベルグ(フォース・インディア)のルノー移籍が確定したのは間違いないようだ。
そして最近ではバルテリ・ボッタス(ウィリアムズ)の名前もルノーの2017年ドライバー候補として取りざたされており、今季ルノーのドライバーを務めているケビン・マグヌッセンとジョリオン・パーマーが非常に厳しい立場に置かれているのは間違いない。
■政治的動きは苦手だとマグヌッセン
マグヌッセンは、母国デンマークのビジネス紙『Dagbladet Borsen(ダグブラデト・ボーセン)』に次のように語った。
「僕は政治的なゲームが本当に下手なんだ」
「僕はレーシングドライバーであって政治家ではないからね。だから、自分から支持者を集めに行こうとはしないのさ。僕はレースに出て速く走るためにここにいるんだ。それは僕が好きなことだし、自分でもうまいと思っているよ」
■物事がうまく進まないと悲観的になることもある
2014年にマクラーレンからF1デビューを飾ったマグヌッセンだったが、マクラーレンがホンダと手を組んだ2015年にはフェルナンド・アロンソがフェラーリから移籍してきたことで、わずか1年でそのシートを失っていた。
昨年、そのマクラーレンとの契約も失ったマグヌッセンは、今季のシーズン開幕前にフルワークス体制でF1再挑戦をすることになったルノーのシートを得ていた。しかし、そのシートもまた1年で失う可能性が高くなったマグヌッセンはこのままF1を続けていくべきかどうか悩んでいることも認め、次のように続けた。
「家族のもとを離れるたびに思うんだ。これはそうするだけの価値があることだろうかとね。非常に長く家から離れるのはつらいことだからね」
「だけど、自分が勝てず、望んでいたように物事が進んでいないときには、まさに今がそうだけど、こういうふうに考えることが多くなるんだ」
そう語ったマグヌッセンは、次のように付け加えた。
「だけど、いつの日か表彰台の一番高いところに立てたときには、すべては価値があるものだったと分かるだろうね」
■マグヌッセンの山場は14日
ルノーでは、14日(金)までにマグヌッセンに対して来季の契約延長オプションを行使するかどうかを決定することになっている。その結果次第で、マグヌッセンはまた新たなF1シートを探すか、あるいはこのままF1の世界から去るか、その選択を迫られることになるかもしれない。