ニコ・ヒュルケンベルグ(フォース・インディア)のルノーF1への移籍は決定的だとドイツの『Auto Bild(アウト・ビルト)』が8日(土)に報じた。
■ヒュルケンベルグ移籍は決定、残りはチームメート?
チーム関係者によると、ルノーF1は現在のドライバー、ジョリオン・パーマーとケビン・マグヌッセンの両方とたもとを分かつ方向だという。
マグヌッセンの契約には、2017年まで延長できるオプションがあるが、その期限は来週に迫っている。しかし、チームはヒュルケンベルグのチームメートにフランス人ドライバーを望んでいると『Auto Bild(アウト・ビルト)』は伝える。
そうなると、まず浮かぶ候補はルノーF1で控えドライバーを務めていたエステバン・オコン(マノー)だ。
しかし、オコンはメルセデスAMGの育成ドライバーであり、ルノーF1に貸し出されていたのは、あくまでチーム代表フレデリク・ヴァスールとメルセデスAMGビジネス部門のエグゼクティブディレクターであるトト・ヴォルフの「握手」によるものでしかないという。
ヴァスールはルノー責任者のシリル・アビテブールとの権力闘争からチームを去る可能性があり、そうなるとオコンをルノーF1に迎えるのは難しいだろう。
■マノーのどちらかがフォース・インディアへ?
むしろ、オコンと、やはりメルセデスAMG育成ドライバーのパスカル・ウェーレイン(マノー)は、メルセデスエンジンを搭載するフォース・インディアのヒュルケンベルグのシートをかけて争うことになるのではないかと見られている。
では、ルノーF1でヒュルケンベルグのチームメートになるのは誰か。候補に挙がっているのが、レッドブルの育成ドライバーであるピエール・ガスリーと、元トロロッソのジャン-エリック・ベルニュだ。
■これから強くなるルノー移籍は理にかなう
元F1ドライバーのマルク・スレールは、ヒュルケンベルグのルノー移籍を支持している。
「ルノーはこれから何年かで強くなるだろう。対して、フォース・インディアの将来は、経済的に疑問があるから、少々不確かだ」
「だから、ヒュルケンベルグはルノーへ行ったほうがいいと私は思う」