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【マクラーレン・ホンダ】アロンソの新スペックPUが鈴鹿で本格デビュー

2016年10月06日(木)18:47 pm

先週末に行われたF1マレーシアGP(第16戦)で規定数を超えるパワーユニット(PU)を投入したことでグリッド降格ペナルティーを受けていたフェルナンド・アロンソ(マクラーレン・ホンダ)だが、実はマレーシアで改良版PUが使用されたのは金曜フリー走行だけで、アロンソは予選と決勝では旧スペックのパワーユニットで戦っていた。

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■セパンでは有望なパフォーマンスを示していた新PU

そして、7日(金)に開幕する日本GP(9日決勝)ではアロンソはいよいよその改良版PUで予選と決勝にも臨むことになる。そのユニットを搭載して臨んでいたマレーシアでのフリー走行1回目では5番手、フリー走行2回目でも7番手に入る力強い走りを見せていただけに、日本GPに向けても期待が大きく高まっている。

すでにマレーシアGPの舞台となったセパン・インターナショナル・サーキットでデビューを果たしていたホンダの改良版PUだが、2枚のトークンを用いてパフォーマンス改善開発が行われたもので、エンジンブロックがより軽量化されたほか、排気システムもより高効率となるよう改良されているという。

別の見方をすれば、ホンダでは、鈴鹿サーキットで開催される母国レースに向け、アロンソにマレーシアでの金曜フリー走行でその新スペックPUのテストを行ったということだ。そこで得られたデータをもとに、鈴鹿では信頼性の問題が発生しないよう、万全の対策をとったわけだ。

■最終バージョンPUで鈴鹿に臨むアロンソ

そして、伝えられるところによれば、ホンダは日本GPにおいてその改良版パワーユニットをフルに使用することを決定したという。もちろん、マレーシアにグリッド降格ペナルティーを前倒ししたことにより、アロンソは鈴鹿では新スペックパワーユニットを用いてとことん結果を追求することができることになる。

今回アロンソが使用するパワーユニットは2016年シーズンの最終バージョンとなり、アロンソはこのパワーユニットで残り5戦を戦うことになる。それだけに、鈴鹿でアロンソがどういうパフォーマンスを見せるかに大きな注目が集まることになるだろう。

昨年の鈴鹿ではレース中に「GP2のエンジンだ」と無線で叫んだことが大きな話題となったアロンソだが、今年はポジティブなコメントがアロンソの口から語られることを期待したいものだ。

■バトンはアメリカGPで最終スペックPU投入へ

一方、チームメートのジェンソン・バトンのほうは鈴鹿でも旧スペックのパワーユニットを使用することになる。これはもちろんホンダが日本でグリッド降格ペナルティーを受けることを避けたいと考えているためだ。

恐らくは、バトンも第18戦アメリカGP(23日決勝)では新スペックパワーユニットを投入することになるだろうと考えられており、そこではバトンがグリッド降格ペナルティーを受けることになる。

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