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セパンでのベッテルのクラッシュ 誘因はフェラーリへの不満?

2016年10月05日(水)5:22 am

先週末に行われたF1マレーシアGP(第16戦)では決勝スタート直後にフェラーリのセバスチャン・ベッテルがポイントリーダーのニコ・ロズベルグ(メルセデスAMG)を巻き込むクラッシュを演じてしまった。

■リタイアは許されないとフェラーリのボス

マレーシアでベッテルがノーポイントに終わったことで、1-2フィニッシュを飾ったレッドブルとフェラーリのコンストラクターズポイント差はさらに大きく広がってしまった。開幕前にはタイトル獲得を目標に掲げていたフェラーリだが、今では逆にコンストラクターズランキング3位に下がってしまう可能性が濃厚だ。

さらにベッテルは、マレーシアでのクラッシュ原因を作ったことに対するペナルティーとして、今週末に鈴鹿で行われる日本GPで3グリッド降格処分を受けることが決まっており、レッドブルとのランキング争いはさらに厳しいものとなりそうだ。

フェラーリのチーム代表であるマウリツィオ・アリバベーネは次のように語った。

「競技委員による裁定について話をするつもりはない」

「だが、当然ながら、こういう戦略的なレースにおいては2台のクルマがいずれもコース上に残ることが絶対に必要だ」

■ベッテルのクラッシュはフェラーリにも原因?

マレーシアGP決勝でのクラッシュを受け、フェラーリの母国イタリアではベッテルに対する手厳しい記事が目立つようになっている。

しかし、元F1ドライバーのロバート・ドーンボスは少し違う見方をしているようだ。ドーンボスは母国オランダのテレビ局『Ziggo Sport Totaal(ジッホ・スポルト・トタール)』に次のように語った。

「ベッテルのフェラーリに対する不満がだんだん高じてきているのは確かだ。今回の(クラッシュ)はその結果として起きたことだ」

「彼の才能は何も変わってはいない。だが、4回もF1タイトルを獲得した者には多くを期待してしまうものだ」

■ベッテルにもフェラーリの現実が見えてきた?

「恐らく、彼は自分がフェラーリですべてを変えることはできないということに気が付き始めているのだと思うよ」

そう述べたドーンボスは、次のように続けた。

「アロンソ(現マクラーレン)も5年かけてフェラーリで成功できなかった。そしてベッテルは2年目にしてすでにそれを下回る成果しか達成できていない」

「彼の古巣であるレッドブルがすでに(フェラーリを)追い抜いているし、セパンは彼が昨年勝利した場所だったのにね」

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