今年、アゼルバイジャンのバクーで初開催されたF1グランプリにはヨーロッパGPという名称が与えられていた。だが、2017年には違う名称で呼ばれることになりそうだ。
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■ヨーロッパの一員であることをアピールした今年の名称
今年のレースがアゼルバイジャンGPではなく、ヨーロッパGPとして行われた理由について、レース主催者のアリフ・ラヒモフは、旧ソビエト連合の一員であったアゼルバイジャンが、現在は「近代的なヨーロッパの国」として生まれ変わったことを世界に印象付けたかったためだと語っている。
だが、アゼルバイジャンの大手通信社である『Trend(トレンド)』は、首都バクーで開催されるF1グランプリは、2017年以降はアゼルバイジャンGPと名称を変えることになると報じている。
■2017年は「アゼルバイジャン」を前面に
「私たちは次のレースがアゼルバイジャンGPという名称で開催されることを希望しています」
『Trend(トレンド)』にそう語った主催者の女性代理人は次のように付け加えた。
「私たちは首都で成功裏にF1を初開催することができました」
「それゆえ、もう私たちの国と結びつく名称に変える時なのです」
■暫定カレンダーにも「アゼルバイジャン」
『Trend(トレンド)』によれば、F1統括団体であるFIA(国際自動車連盟)などへはすでに名称変更の申し入れが行われており、これまでに特段の反対意見などはなかったということだ。
事実、FIAが9月末に発表した2017年の暫定F1カレンダーには、6月18日にバクーでのレースが組み込まれており、その名称は「アゼルバイジャン」とされている。