このF1マレーシアGPでグランプリ300戦目となる16年目のジェンソン・バトン(マクラーレン・ホンダ)を讃え、F1公式サイトがこれまでのキャリアのハイライトシーン動画を公開した。
■20歳でデビュー、初ポイント記録
2000年、バトンは20歳1ヶ月と22日という当時は異例の若さでウィリアムズからF1デビュー。その年のF1ブラジルGPで初ポイントを獲得した。
2001年はベネトンへレンタル移籍し、2002年はベネトンを買収して復活したルノーF1から継続参戦。
2003年、B・A・Rホンダへ移籍。
■初表彰台はF1マレーシアGP
2004年、チームメートとして佐藤琢磨が正式加入。第2戦F1マレーシアGPでは3位フィニッシュで初表彰台に立った。
■初ポールポジション
2004年の第4戦F1サンマリノGPで初ポールポジションを獲得。しかし、2005年は苦戦した。
■初優勝
2006年、ホンダがB・A・Rの株式100%を買収してワークスチームのホンダF1として参戦する。バトンはF1ハンガリーGPで自身にとっても第3期ホンダF1にとっても初優勝を飾った。この年、ルノーとフェラーリ以外で唯一の優勝ドライバーとなる。また、結果的に第3期ホンダF1にとっても唯一の優勝となった。
■チャンピオン獲得
2009年、前年限りでF1を撤退したホンダF1を、ロス・ブラウンがわずか1ポンドで買収したブラウンGPに残留。マシンはホンダがRA109として開発していたマシンをそのまま使用。
ブラウンGPのバトンは、開幕戦でいきなりポールポジションを獲得、チームメートのルーベンス・バリチェロも予選2番手。そしてレースでも1-2フィニッシュを飾った。初参戦チームがデビューレースで優勝したは32年振り、1-2フィニッシュは1954年以来という驚きの結果だった。
バトンは、開幕から7戦中6戦で優勝。第16戦ブラジルGPで、自身初、そしてチーム初となるダブル世界チャンピオンを獲得した。参戦初年度のチームがコンストラクターズタイトルを獲得したのは、F1史上初めての快挙だった。
■マクラーレンへ移籍
2010年、ブラウンGPをメルセデスが買収してメルセデスのフルワークスが復活。チャンピオンのバトンは、地元イギリスの名門マクラーレンへ移籍した。
第2戦F1オーストラリアGPでマクラーレンでの初優勝を記録した。
■最後尾からの大逆転優勝
2011年の第7戦F1カナダGP、バトンは接触、ペナルティ、タイヤ交換のタイミングミス、さらに接触などで一時最後尾に落ちるが、ウェットからドライへ変化する路面で驚異的スピードを見せ、奇跡の大逆転優勝を飾った。
■200戦目を優勝で飾る
2011年第11戦ハンガリーGPはグランプリ200戦目。自身初優勝を飾った地で再び優勝を果たした。
■15勝目、自身最後の優勝は2012年
2012年第20戦F1ブラジルGP、バトンは自身15勝目を挙げた。この優勝が最後となっている。
■マクラーレン・ホンダでの初ポイント
2015年第6戦F1モナコGPで8位に入賞し、復活したマクラーレン・ホンダへ初ポイントをもたらした。
このF1マレーシアGPで300戦目のバトンは、これまで15勝して世界チャンピオン1回、表彰台50回、ポールポジション8回、ファステストラップ8回を記録している。
●【動画】ジェンソン・バトン300戦、F1キャリアハイライト(2:07)[F1.comへ]