新オーナーとの間で今後3年間はこれまで通りF1最高責任者の業務に従事する契約を結んだと伝えられているバーニー・エクレストンだが、一方では今シーズン限りで85歳のエクレストンが現職を降りることになりそうだとのうわさも強くささやかれている。
■モータースポーツ広告代理業の雄ザック・ブラウンがF1経営に参画か
そして『Sky News(スカイ・ニュース)』がこのほど、元レーシングドライバーであり、世界最王手のモータースポーツ広告代理店として知られるジャスト・マーケティング・インターナショナル(JMI)の設立者であるザック・ブラウンがF1の次期最高責任者候補のひとりだと報じた。
そしてブラウンのJMI離脱に関しては「数日のうちに」発表が行われると考えられていると『Sky News(スカイ・ニュース)』は付け加えている。
このニュースに関してはかなり信ぴょう性が高いものと考えられている。というのも『Sky News(スカイ・ニュース)』のオーナーはヨーロッパ全土に衛星放送網を展開する『SKY PLC』であり、F1の新会長に就任するチェイス・キャリーが同社の非常勤取締役を務めているためだ。
『Sky News(スカイ・ニュース)』は、ブラウンは今年限りでJMIのCEOを辞することになるとし、F1には今後多くの重要な展開が見られるだろうと予想し、次のように付け加えている。
「いくつかの報道は彼(キャリー)がF1の商業権やレース運営を行うために幹部となる人材を投入したいと考えていることを示唆しているようだ。そして長年F1最高責任者の座にあったバーニー・エクレストンの今後に関しては不透明になってきている」
■フォーミュラE最高責任者はうわさを否定
一方、エクレストンの後任候補としては、フォーミュラEの最高責任者を務めるアレハンドロ・アガグの名前も挙げられている。フォーミュラEの共同オーナーとなっているリバティ・グローバルはF1の新オーナーとなったリバティ・メディアとは姉妹会社という関係となることから、アガグの名前が浮上してきたものだ。
だが、アガグは『El Confidencial(コンフィデンシアル)』に対し、現時点においては「基本的にそうした話し合いは行われていない」とこのうわさを否定している。