来シーズン、マクラーレンからF1フル参戦を果たすストフェル・バンドーンが、今季を日本で過ごした意義についてF1公式サイトのインタビューで語った。
■2017年が最後のチャンスだった
バンドーンは2015年に圧倒的な強さでGP2王者に輝いた。そのシーズン中には、2016年からF1にステップアップするうわさもあったが、シートは獲得できなかった。
「F1はもう1年待たなければならないんだと理解するのは、僕にとって苦しい瞬間だった」とバンドーンは振り返る。
「それでも僕は、冷静さを失わず、GP2シーズン最後の2レースで優勝して、GP2の記録を破ったんだ。コース上で答えを示すのが一番だと分かっていた」
「確かに、ドライバーのキャリアは常に時間との戦いだ。だから翌年上がらなければならないのは分かっていた。おそらくF1にたどり着く最後のチャンスだったからね」
■日本でホンダのエンジニアと仕事をする機会を得られた
今年は日本のスーパーフォーミュラに参戦しているバンドーンだが、参戦の理由を聞かれると、次のように説明した。
「第一に、僕はすでにヨーロッパですべてを勝ち取っていたから、ほかにやることが残っていなかったよね。第二に、マクラーレンは僕を忙しくさせておこうとしたんだ。レースの輪の中にとどめておくために」
「そして第三に、このシリーズ(スーパーフォーミュラ)は日本ですごく人気があるし、僕は日本人の仕事の手順に親しむことができた」
「マクラーレンとホンダの協力関係はまだ始まったばかりだ。そういう意味で、僕はホンダのエンジニアと仕事をする機会を得られたし、その“流儀”を理解することもできた」
「それが2017年にはきっと役立つと思う」
「それから、日本のファンに僕を知ってもらうためでもあったかな」