F1最高責任者のバーニー・エクレストンが、将来のF1開催継続を確実にするだけの金を払おうとしないヨーロッパ諸国に対して苦言を呈した。
イギリスの『BBC』による自動車関連番組『Top Gear(トップ・ギア)』から、最近姿を消してしまったF1グランプリの中で一番残念に思っているのはどのレースかと質問されたエクレストンは、「失われたレースのうち2つに対しては心から憤慨しているよ。それはインドとトルコだ」と答えた。
だが、伝統のあるフランスGPもすでに2008年を最後にカレンダーから消えており、最近ではモンツァでのイタリアGP開催継続も危ぶまれる状況となっていた。さらに、来年以降のドイツGP開催継続もいまだ不透明なままだ。それらのレースはインドやトルコよりもはるかにF1にとっては伝統的なレースのはずだ。
だが、エクレストンは次のように主張した。
「それはイギリスも同じだ。シルバーストンだって安泰どころか、まったくその逆だと言っておこう」
「それらの国々がオリンピックを開催するためなら大金を支払うことを考えると残念だよ。それによって金もうけができる者などいないのにね。F1レースを開催するのはもっと少額で済む話なのに、彼らはそうしたいとは思わないんだ」とエクレストンは付け加えた。