マックス・フェルスタッペン(レッドブル)は、来週末にマリーナ・ベイ・ストリート・サーキットで開催されるF1シンガポールGP(18日決勝)では優勝も狙えるだろうと考えている。
■モンツァで足踏みしたレッドブル
2016年シーズンが中盤に差し掛かるころにはレッドブルが好調の波に乗り、ついに第12戦ドイツGPでフェラーリをコンストラクターズランキングで逆転することに成功。続く第13戦ベルギーGPでもその差を22ポイントにまで広げていた。だが、先週末にモンツァで行われたイタリアGPではフェラーリにばん回を許し、ポイント差も11ポイントに縮まっている。
長いストレートが多い高速サーキットのモンツァはエンジンパワーが重要となるが、レッドブルのチーム関係者も今年のルノーパワーユニットはかなり改善されたものの、まだメルセデスやフェラーリのレベルにまでは至っていないと認めている。
■シンガポールではレッドブルが強いはず
だが、レッドブルのクリスチャン・ホーナー(チーム代表)は、「モンツァは我々にとって一番苦手なサーキットだ。だが、シンガポールは我々の強みを発揮できるサーキットのひとつだ」と語り、シンガポールではまたフェラーリとの形勢を再逆転できると示唆している。
さらに、レッドブルでは新たに開発したパーツをシンガポールの市街地コースに向けて準備していることが明らかとなっており、それに加えてルノーも15馬力の向上を果たした新スペックパワーユニットをシンガポールで投入することになると考えられている。
■優勝も視野にあるとフェルスタッペン
シンガポールGPに向けての抱負を尋ねられたフェルスタッペンは、『Speedweek(スピードウィーク)』に次のように答えた。
「うん、いい週末にできるだろうと思っているよ」
「シンガポールでは大きなダウンフォースを持つクルマが有利になるし、ストレートもそれほど多くないからね」
そう語ったフェルスタッペンは、18歳で迎える最後のレースとなるシンガポールGPでは優勝を目指したいと次のように付け加えた。
「僕たちの目標は表彰台ということになるだろうね。だけど、僕はひそかに優勝を狙っているよ」