7日(水)に、うわさされていたアメリカのリバティ・メディアによるF1買収が正式に発表されたが、同時にF1最高責任者のバーニー・エクレストン(85)が今後も現職にとどまることも明らかとなっている。
リバティ・メディアによるF1株式買収に関しては、今後ヨーロッパにおいて正式な法的手続きが必要となるとともに、F1統括団体であるFIA(国際自動車連盟)による承認などの手順を踏むことが必要となる。
これらの手続きが無事に進めば、米メディア界の大物であるジョン・マローン率いるリバティ・メディアがこれまでのCVCに代わってF1の新たなオーナーとなる。
■89歳になるまで今の仕事を続ける
今後も新オーナーのもとに最高責任者としてF1運営に携わることになるエクレストンは、『Express(エクスプレス)』に次のように語った。
「彼ら(リバティ・メディア)は私にここにあと3年いて欲しいと望んでいるんだ」
10月28日には86歳の誕生日を迎えることになるエクレストンは『Telegraph(テレグラフ)』に次のように続けた。
「そのころには私は89歳になるし、その時点で引退したいと思うか、あるいは何か別のことをしたいと思うかもしれない。だが、私は続けていくよ」
「ちょっとした手助けも受けられるだろうからね」
■F1のメディア戦略も大きく変化?
エクレストンが言う“手助け”とは、21世紀フォックスの副会長職にあるチェイス・キャリーが今後F1の新会長として展開していくことになると考えられるメディア戦略のことだろう。
「彼は、私が手を付けていなかったソーシャルメディアに関して多くのことができるだろう。彼はそれに詳しそうだからね」とエクレストンは付け加えている。
CVCからリバティ・メディアへのF1株式譲渡手続きが本格化する中、エクレストンは来週末に開催されるF1シンガポールGP(18日決勝)には帯同することができないようだ。
「この手続きが進められているため、CVCは私がロンドンにとどまり、さまざまなことに関して彼らを助けることを望んでいるんだ」とエクレストンは語った。