今季限りでのF1引退を発表したフェリペ・マッサ(ウィリアムズ)だが、来年もブラジルに戻るつもりはないようだ。
F1の世界で15年を過ごしてきたベテランドライバーのマッサだが、来年はどうするのかということはまだ明らかとなっていない。
最近、マッサの父親が来年にはマッサがWEC(世界耐久選手権)、DTM(ドイツ・ツーリングカー選手権)、フォーミュラEのいずれかで走ることになるだろうと語ったことが報じられていた。
だが、それ以外にもブラジル出身の元F1ドライバーであるルーベンス・バリチェロが参戦しているブラジル・ストックカー・シリーズに参戦するのではないかとのうわさもささやかれている。
■ブラジルに戻ってレースをするつもりはない
だが、マッサはブラジルの『UOL Esporte(ウニヴェルソ・オンライン・エスポルチ)』に次のように語った。
「ブラジルで生活してレースをすることは選択肢に入ってこないと思っているよ。楽しむために1レースか2レースにでることがあるかもしれない。だけどシリーズにフル参戦するつもりはないね」
現在、家族とともにモナコに生活拠点を置いているマッサは次のように続けた。
「ほかにもレースをするにはいいカテゴリーもある。例えばWECやDTMがあるし、場合によってはフォーミュラEもね。まだ考える時間はあるよ」
「決める上でのプレッシャーはあまりないと思っているんだ。本当に僕次第だからね。来年レースをすることになるのかならないのか、それはまだ分からない。だけどやるとしたら気持ちよくやれるものでなくてはならないし、僕が興味を抱けるものでないとね」
■F1解説者になるつもりもない
マッサはさらに、ドライバーとは違う形でF1界に残る可能性はないだろうと次のように続けた。
「僕がチームの技術部門で働いたり、あるいはジャーナリストとして働いたりすることになるとは思えないね。そういうことをしたいと夢見たことなど一度もないよ」
「僕にできることは何かのブランドを宣伝したりイベントに参加したりすることくらいかな。もしテレビで何か仕事をするとしても、それはレギュラーとしてやるのではなく、ときどきゲスト参加するくらいだと思うよ。今、僕がやりたいと思っていることの中にそういうものは含まれていないんだ」とマッサは締めくくった。