ルノーのチーム代表を務めるフレデリク・ヴァスールが、今季のドライバーを務めているケビン・マグヌッセンとジョリオン・パーマーの2人も有力な2017年のドライバー候補だと主張した。
■今後のドライバー移籍の核となるルノー
先週末にF1イタリアGP(第14戦)が開催されたモンツァではフェリペ・マッサ(ウィリアムズ)が今季限りでのF1引退を発表。さらにジェンソン・バトン(マクラーレン)も来季は第一線から退いて控えに回ることが発表されるという動きがあった。
こうしたことを受け、来季の各チームのドライバーラインアップに関するうわさもさらに熱を帯びているが、そのひとつがルノーの来季のドライバー体制だ。すでにメルセデスAMG、フェラーリ、レッドブル、そしてマクラーレンの来季のシートが確定した今、来季からの躍進が期待されるルノーのワークスチーム入りを狙うドライバーも少なくないと考えられている。
■マグヌッセンとパーマーは有利な立場にいる
だが、ヴァスールは地元フランスのラジオ番組『RMC Sport(RMCスポール)』に次のように語った。
「9月下旬か10月上旬までにはかなり明らかになってくるはずだ」
「私の仕事の一部はF1パドックやほかのシリーズのドライバーたちすべてに目を配り続けることだ。もちろん、その中にはこのチームのドライバーたちも含まれるよ。私は彼らのことをよく知っているからね」
「ほかのドライバーたちと比べて、彼らはすでにここにいるという有利な立場にあるのは確かだ。彼らはお互いに、そしてエンジニアたちや私との関係を作っているからね」
■筆頭候補はオコンか?
そう語ったヴァスールだが、チームにとって今後はドライバーがさらに重要になると次のように続けた。
「今後に向けてはドライバーがカギになるだろうということも私は分かっている。結果だけの話ではなく、チームの士気を高めるという意味でもね」
F1関係者の間では、今シーズン前半はルノーの控えドライバーを務め、第13戦F1ベルギーGPでマノーからF1デビューを飾ったフランス人ドライバーのエステバン・オコンが2017年のルノーのシートを獲得する可能性が高いと考えられている。
ヴァスールは、契約上はメルセデス支配下にあるオコンについて次のように付け加えている。
「エステバンのことは私も非常によく知っている。以前私のチームで走っていたことがあるし、彼の成長を見てきた。彼がどれほどの強い思いでかかわっているかということも知っている。彼は自分がどこから来てどこへ行こうとしているのかが分かっているんだ」