メルセデスAMGの非常勤会長を務めるニキ・ラウダが、フェラーリの基本的体質は昔とあまり変わっていないと語った。
2016年シーズン開始前にはF1タイトルという目標を掲げていたフェラーリだが、ホームレースであるF1イタリアGP(第14戦)が終了後、チーム代表のマウリツィオ・アリバベーネが敗北宣言とも受け止められるようなコメントを行っている。
■「来季にはもっと力が発揮できる」とアリバベーネ
「勝利したいと考えていたし、タイトルすら狙いたいと考えていた」
そう語ったアリバベーネは、「それは達成できなかった」と付け加えると、さらに次のように続けた。
「2、3週間前に我々は対抗策を開始した。そして今その最初の効果を目にしている。だが、すべての効果が現れるのは2017年になるだろう」
「チーム内の雰囲気はいい。我々は自分たちが目指しているものを分かっている。我々にはもっと時間が必要なだけだ」
■フェラーリには一貫性が欠けている
だが、ラウダは、フェラーリの体質は基本的に昔と変わっていないようだと考えている。かつてフェラーリに在籍し、3度のF1王座のうち2度をフェラーリで達成した経験を持つラウダは、『Welt am Sonntag(ヴェルト・アム・ゾンターク)』紙に次のように語った。
「私には、以前からよく指摘されていたフェラーリにおける基本的な問題がまだ存在しているように見えるよ」
「フェラーリの人々は非常に感情に流されやすいんだ」
そう語ったラウダは、次のように付け加えた。
「うまく事が運んでいるときには彼らはリラックスし、無頓着になってしまう。それは成功を続けていくためには好ましくないことだ。そして、物事がうまく運んでいないときには内外から無慈悲とも言えるプレッシャーがかけられ、大慌てでその場しのぎに走ることになるのさ」