先週末に行われたF1ベルギーGP(第13戦)では、フェラーリのセバスチャン・ベッテルとキミ・ライコネンはスタート直後のターン1でマックス・フェルスタッペン(レッドブル)と起きた接触事故のため、どちらも表彰台を逃してしまった。
しかし、不運に見舞われたことで結果は伴わなかったものの、フェラーリは一時のスランプ状態から比べれば調子を上げてきているようだとイタリアの『La Gazzetta dello Sport(ガゼッタ・デロ・スポルト)』が報じている。
■新技術トップのビノットがうまく対応している
その記事の中で、チーム代表のマウリツィオ・アリバベーネも今週末にモンツァで行われるイタリアGP(9月4日決勝)では表彰台を狙えるだろうと次のように語った。
「(ベルギーGPでは)今年最高のフェラーリだったが3位にも入れなかった。だが、それはフェルスタッペンのせいだ」
「フェラーリがベルギーで新たな対応力を証明してみせたのは確かだ。新たな技術トップであるマッティア・ビノットの監修のもとでね。それは今も継続しているが、結果はモンツァでの日曜日まで待たなくてはならない」
■ベルギーではベッテルにも非があったとイタリア紙
一方、イタリアの『Corriere dello Sport(コリエーレ・デロ・スポルト)』は、ベッテルにも問題があったと指摘し、次のように書いている。
「クルマは可能性を示している。だが、ベッテルが(ターン1での)事故の原因を作ったことは否定できない。それによってフェラーリがいい結果を残す可能性が消えてしまったのだ」
■次のレースに目を向けるときだとアリバベーネ
しかし、フェラーリではフェルスタッペンの行為に問題があったと統括団体であるFIA(国際自動車連盟)にかけあったことは認めたものの、アリバベーネはあの事故に関してこれ以上くどくど言いたくはないと考えていると『Autosprint(オートスプリント)』に次のように語った。
「我々はFIAに電話をかけ、説明を求めた。だが、騒ぎを大きくするのはフェラーリのスタイルではない。だから、我々としては言うべきことを言ったまでだ」
「あのレースの様相を決めてしまった出来事について話をしたいとは思わない。私は自分たちの位置について考えたいと思っている。我々が予選でうまくやることができ、2人のドライバーが表彰台に上る大きなチャンスがあったということをね」
そう述べたアリバベーネは、次のように付け加えた。
「もう我々はページをめくり、モンツァで行われる我々のグランプリに目を向けなくてはね」
ここまで4レース連続で表彰台を逃しているフェラーリにとって、今週末に母国で開催されるイタリアGPは失地回復が義務付けられる重要なレースとなりそうだ。