F1ベルギーGP(28日決勝)では、初日のフリー走行を終えて、タイヤに不満をこぼすドライバーが多かった。
例年より気温が高く、わずか1周でブリスター(オーバーヒートによりタイヤ表面に気泡ができること)が発生する状況だったからだ。
ベテランのフェリペ・マッサ(ウィリアムズ)は、ピレリが指定している空気圧が高すぎるとブラジルの『UOL』に話している。
「空気圧は冗談かと思うほどだよ」
「スパでこんなクルマだったことはないし、こんな空気圧も生まれて初めてだ」
「これで不具合やカットに関して彼らは助かるのかもしれないけれど、こんなの馬鹿げているよ」
■強度を高めたプロトタイプをテスト
また、ピレリはプロトタイプのタイヤを持ち込み、金曜日のフリー走行で各チームに走行を依頼した。衝撃に対する強度を高めるために構造を変更したもので、マレーシアGP(10月2日)からの導入をピレリは希望している。
しかし、「プロトタイプのソフトタイヤは、普通のタイヤよりかなり遅いのが分かった」とパスカル・ウェーレイン(マノー)は『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』に話している。
各チームは今後のグランプリのタイヤ選択をすでに済ませている。そのためピレリは、パフォーマンスが変わらないことを走行で確認したいとしていた。シーズン中にタイヤを変更するには、全チームの合意が必要になる。