ホンダの新型エンジンに期待が高まっているが、まだトップチームには及ばないという慎重な発言が伝えられている。
夏休み明けのF1ベルギーGP(28日決勝)に、一気に7トークンも使用して改良を施した新型のホンダエンジンが投入された。
ホンダF1プロジェクト責任者の長谷川祐介は、ここのところの進展具合を「驚くべき」ものと表現している。
これにはフェルナンド・アロンソも「心から賛成だよ」と話す。
「きっとクルマの中でも違いを感じるだろう。上位グループに近づけるといいね」
■大幅なパワーアップという憶測も
長谷川は、「内燃効率を増した新しいICE(内燃機関)と、新しいターボとコンプレッサーのコンビネーションを導入」したと説明している。
これによって、ラップタイムにして0.5秒、数十馬力のパワーアップではないかという憶測もあるが、チーム代表のエリック・ブーリエは数字を明かさなかった。
「(ラップタイムで何秒分か)言うことはできるが、君たちには教えないよ」とブーリエは笑顔で話している。
■あくまでも進化型
また、トップ3チームに追いついたというのは早すぎると、あるホンダの関係者が話したと『Marca(マルカ)』紙は伝えている。
「いや、まだまだだ。フェラーリなどとんでもない。レッドブルやメルセデスAMGに対しても同じだ。ここでも、シンガポール(9月18日決勝)でも無理だ」
「これは進化であって、革新的なものではない」