メルセデスAMGが、ニコ・ロズベルグが今週末にスパ・フランコルシャン・サーキットで開催されるF1ベルギーGP(28日決勝)の金曜フリー走行1回目(26日)にコックピット保護装置「ハロー」のテストを行うことを認めた。『GMM(グローバル・モータースポーツ・メディア)』が報じている。
当初FIA(F1統括団体の国際自動車連盟)では、2017年からコックピット保護装置を導入する方向で動いていたが、チームの反対により導入が少なくとも1年間見送られることが決定している。
FIAのF1競技委員長を務めるチャーリー・ホワイティングは、2018年からの導入に向けて、今後すべてのドライバーに実際にハローを装着してテスト走行を行ってもらい、より多くの情報を集めていきたいとしていた。
「我々が目指しているのは、今年のレースにおいてすべてのドライバーがフリー走行セッションの間ずっとそれ(ハロー)を装着して走行することを明確に義務付けることだ」
そう語ったホワイティングは、次のように付け加えていた。
「それによって、前進させるための適正な方法が見いだせるだろうし、やり直すことが非常に難しくなるような問題にぶつかることがないようにしなくてはならない」
ともあれ、ロズベルグがベルギーGP金曜フリー走行1回目で行うハローのテストはこれまで以上に注目を集めることになるだろう。非常に度胸が求められることで有名なオー・ルージュを駆け抜ける際、ハロー装着時の視界の問題などが新たにうきぼりになる可能性もあると考えられているためだ。