ランボルギーニのCEO(最高経営責任者)を務めるステファノ・ドメニカリが、近いうちにランボルギーニがF1に参戦することはないと語った。
■ランボルギーニのトップはフェラーリの元チーム代表
2008年からフェラーリのチーム代表を務めていたドメニカリだが、2014年のF1第3戦バーレーンGP後に成績不振により事実上更迭されていた。その後アウディに入社し、フォルクスワーゲン・グループのF1参戦に関する調査検討を担当していたと伝えられていたが、現在はアウディ傘下のランボルギーニを率いる役目を負っている。
F1経験の長いドメニカリがトップに据えられたことで、1989年から1993年までエンジンサプライヤーとしてF1参戦を行った経験を持つランボルギーニが近いうちにまたF1に参戦するのではないかとのうわさもささやかれている。
だが、ドメニカリはイタリアの『Autosprint(オートスプリント)』に次のように語った。
■現時点ではF1は優先事項にあらず
「今日においては、それは優先事項ではないと言わざるを得ない。我々にはそれ以上に優先すべきことがあるからね」
「それに、我々にはレースにおいて非常によく機能しているシステムがある。それはそのスポーツ・プログラムを選択してくれた人々全員の功績だ」
「しかし、ランボルギーニのようなブランドはモータースポーツ抜きには考えられないがね」
■F1での経験は今も自分の中で生きているとドメニカリ
51歳となるドメニカリは、チーム代表の職を追われるまで20年以上にわたってフェラーリ一筋の道を歩んできていた。くしくも現在はフェラーリのライバルメーカーを率いる立場となったドメニカリだが、これまでの自分のキャリアに後悔はないと次のように続けた。
「自分のF1での経験については、非常に素晴らしい期間だったし、それは今も自分の中に刻まれているよ。忘れることなど絶対にできないものだ」
「かつて自分を信頼してくれた人たちへの感謝を忘れたことはない。だが、今ではそれも私の人生の一部だ。今では新たな挑戦に集中しているし、それはやりがいのある素晴らしいことだ。違う次元のものではあるがね」とドメニカリは結んでいる。
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