今季を迎えるにあたり、ルノーはメルセデス所属ドライバーであるエステバン・オコンを正式な控えドライバーに指名していた。
だが、19歳のフランス人ドライバーであるオコンは、今月末に開催されるベルギーGP(28日決勝)以降はリオ・ハリアントに代わってマノーの正ドライバーとしてレースに出走することが決定している。
■来季ドライバー候補としてオコンに注目するルノー
これについてルノーのマネジングディレクターを務めるシリル・アビテブールはマノーのリリースの中で次のように語り、オコンがルノーの2017年のドライバー候補であることを強く示唆している。
「若いながらも安定し、非常にプロフェッショナルなチームで走行経験を積むことができるのはエステバンにとってはまたとないチャンスだ」
「エステバンは非常に評価が高く、速いチームメート(パスカル・ウェーレイン)と組むことになる。それによって我々もそうした環境のもとで彼を評価することができるだろう。この経験が彼にとって、そしてルノーの近い将来にとって大きなチャンスとなることを期待している」
■別の控えドライバーは置かないとルノー
だが、今回オコンをマノーに送り出したことで、ルノーにはサードドライバーとも呼ばれる控えドライバーがいなくなってしまうことになる。しかし、ルノーでは今シーズン後半に向かうにあたり、誰か別のドライバーを正式な控えドライバーとして指名することはなさそうだ。
ルノーはこの件について次のように語っている。
「我々は別のサードドライバーを指名することはない。もし必要となった場合には、すでに我々と契約を結んでいるドライバーのうち誰か幸運な者が電話を受けることになるだろう」
ルノーには現在2人のテストドライバーがいる。20歳のロシア人ドライバー、セルゲイ・シロトキンと、21歳のカナダ人ドライバーであるニコラス・ラティフィだ。万一、正ドライバーのケビン・マグヌッセンとジョリオン・パーマーのいずれかが出走できなくなるような事態が発生した場合には、この2人が有力な代替候補となりそうだ。