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3番手に落ちたフェラーリ 後半戦での反撃は可能か?

2016年08月08日(月)19:01 pm

過去最多の年間21で開催される2016年F1シーズンも前半戦が終了した。

■3番手に転落したフェラーリ

今季はメルセデスAMGとの間でF1タイトル獲得争いをすることになるだろうと期待されていたフェラーリだったが、実際にふたを開けてみれば予想もしなかった厳しいシーズンを迎えている。

序盤にはメルセデスAMGに次ぐナンバー2の座をキープしていたものの、その座も今ではレッドブルに奪われてしまわれ、3番手に転落してしまっている。

最近、チームの技術トップであったジェームス・アリソンの離脱も明らかとなる中、イタリアのメディアはフェラーリの「危機」がさらに強まったと報じている。

■まだあきらめるつもりはないとフェラーリ

だが、フェラーリではまだ今季の戦いをあきらめたわけではない。

現フェラーリ会長のセルジオ・マルキオンネは、チーム内には「素晴らしい才能を持つ」人材も多く、「シーズン後半には好転させることができると考えている」と主張。

さらに、ドライバーを務めるキミ・ライコネンも次のように語った。

「僕たちはレッドブルの前にいたけれど、今では彼らのほうが僕たちを追い越してしまった」

「ちょっと痛い状況になっているけど、僕たちも改善していくよ」

■フェラーリの姿勢を皮肉るメディアたち

だが、イタリアのメディアはシーズン後半にフェラーリが反撃に転ずることができるかどうか、いまひとつ懐疑的な見方をしているようだ。

『La Gazzetta dello Sport(ガゼッタ・デロ・スポルト)』は、「フェラーリはあきらめることもなければ白旗を掲げることもないだろう。だが、彼らは3番手のチームに過ぎない」と書き、『Corriere della Sera(コリエーレ・デラ・セラ)』も「フェラーリの急降下は続いている。だが、チーム首脳陣は信念を貫いている」と皮肉をこめた論調を展開している。

■前会長も現会長をチクリ

そんな中、フェラーリの前会長であるルカ・ディ・モンテゼモーロが、フェラーリ専属ジャーナリストとして知られるレオ・トゥッリーニに対し、次のように語った。

「フェラーリについて話すつもりはないが、マルキオンネが会社内には素晴らしい人材がいると主張したことはうれしいね」

「実際のところ、それらの人材は2年前からいるわけだ。みんな私が選任した人たちだからね」

現在はアリタリア-イタリア航空の経営に携わっているモンテゼモーロだが、先週末に2016年オリンピックが開幕したリオデジャネイロを訪れている。ローマに2024年のオリンピックを誘致する活動にも中心的人物としてかかわっているためだ。

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