ウィリアムズのチーム副代表であるクレア・ウィリアムズが、来季のドライバー構想にジェンソン・バトン(マクラーレン)に加え、セルジオ・ペレス(フォース・インディア)が含まれていることを認めた。
■今季は一歩後退のウィリアムズ
2014年と2015年にはコンストラクターズランキング3位を達成していたウィリアムズだが、今季はメルセデスAMG、レッドブル、フェラーリの3強チームに大きく離されており、現実的にはフォース・インディアとの4位争いが最大の焦点となっている。
ウィリアムズでは現在のフェリペ・マッサとバルテリ・ボッタスというドライバーラインアップの見直しを検討しており、その第一候補がバトンであることを認めている。
■バトンをただ待っているわけにはいかない
だが、クレア・ウィリアムズは、ただバトンの動向を見守っているだけではなく、そのほかの選択肢に関しても検討を進めていることを示唆し、次のように語った。
「私は、ロン・デニス(マクラーレン総帥)やジェンソンが来季どうするかを決定するまでただ座って待っているわけではありません」
■ペレスも有望な候補のひとり
そして、もうひとり候補に上っているのが、今季2度表彰台に上る活躍を見せたメキシコ人ドライバーのペレスだ。
フォース・インディアのチーム代表を務めるビジェイ・マリヤは2017年もペレスが残留するのは確かだと発言したものの、ペレスは必ずしもそうなるとは限らないと主張。自分の将来は自分自身と、自分のスポンサーであるメキシコの大富豪カルロス・スリム率いるスポンサーたちによって決定されることになるとF1ドイツGP(第12戦)が開催されたホッケンハイムで語っていた。
「セルジオは今年素晴らしい仕事をやってみせました。彼は知的なドライバーですし、我々も彼に目をつけています」
そう語ったクレア・ウィリアムズは、次のように付け加えた。
「彼は非常に雄弁ですし、宣伝の上ではどんなチームにとっても力強い存在となるでしょう。もちろん、もし彼が獲得可能であれば、検討の対象となるでしょうね」