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ホッケンハイムが2017年もF1ドイツGPを開催するための条件とは?

2016年08月03日(水)17:27 pm

先週末に2年ぶりに開催されたF1ドイツGPだが、その先行きは依然として不透明なままだ。

■2017年には再び開催危機を迎えるドイツGP

F1ドイツGPは近年、ニュルブルクリンクとホッケンハイムリンクの2つのサーキットで交互に開催されてきていた。しかし、ニュルブルクリンクが経営破たんに陥ったことから、昨年のドイツGPはキャンセルされてしまっていた。今年は本来の開催順を迎えたホッケンハイムでドイツGPが開催されたものの、来年はまたドイツGP開催危機を迎えることになる。

今年ドイツGPを開催したホッケンハイムリンクの責任者ゲオルグ・ザイラーは、『DPA通信』から来年にも開催する可能性を尋ねられると、「2017年はニュルブルクリンクの番だ」と答えていた。

■目標未達も一昨年よりは伸びたチケット販売

そのザイラーは、今年のドイツGP決勝日のチケット販売目標を6万枚に設定していた。それだけのチケットが売れれば、ホッケンハイムは収益的にとんとんの状態になるのだという。だが、最終的な販売枚数は目標にわずかに届かず、5万7,000枚に終わったと伝えられている。

しかし、ザイラーは『Stuttgarter Nachrichten(シュトゥットガルター・ナッハリヒテン)』に次のように語った。

「前向きな点は、2014年よりは多くのチケットを販売することができたことだ。だから、流れはよくなってきている」

「我々はすでに2018年の開催契約を結んでいるし、それは順守することになる。その後のことはまだ分からないよ」

■2017年にも開催する条件は「ノーリスク」

だが、本来はニュルブルクリンクが開催する順番であった2017年だが、その実現は難しそうだ。現在は契約を結んでいないとはいえ、ホッケンハイムが来年もドイツGPを開催する可能性はないのだろうか?

ザイラーはそうした問いに対して、「どんなことだって起こる可能性はある」と答えたものの、ホッケンハイムが来年のドイツGPを主催するための条件は「リスク」を負う必要がない場合に限られると主張している。

現状では、開催すれば赤字となってしまうF1レースをわざわざ来年も開催するようなわけにはいかないというわけだ。

そして、ザイラーはその条件は2019年以降も同様だと『motorsport-magazin.com』に次のように主張している。

「F1はホッケンハイムにとどまるべきだと思う。だが、今後に向けての契約はリスクのないものでなくてはならない」

「(F1が開催されれば)F1グッズ販売などで金を稼ぐことができる者もたくさんいる。我々は、ほかの者たちに金を稼ぐチャンスを与えるためだけにそういう場を設けてやるというようなことはできないよ」

■メルセデスらによるさらなる支援を期待

今年のドイツGPでは、ドイツを代表する自動車メーカーであり、現在F1で連勝を重ねているメルセデスが広告宣伝費という形でホッケンハイムを支援していた。ザイラーは、メルセデスを始めとするドイツの企業がF1開催のために大きな役割を担ってくれることを期待していると次のように語った。

「もしメルセデスがF1パートナーとして我々との関係を継続してくれればうれしいと思う。それに加え、このビジネスにかかわっているすべてのサプライヤーやほかの企業たちについても、同じことを期待しているよ」

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