NEXT...F1開催スケジュール

【マクラーレン・ホンダ】現在の共働関係はこれまでになく緊密

2016年07月27日(水)18:17 pm

今季、着実な進化を見せているマクラーレン・ホンダだが、一時は悪化がうわさされたマクラーレンとホンダの関係も今ではかなりしっくりしてきたようだ。

■昨年は関係悪化も報じられたマクラーレンとホンダ

昨年、悲惨な初シーズンとなったマクラーレン・ホンダの新プロジェクトだったが、マクラーレンとホンダ間の不和がたびたびメディアでも報じられていた。

だが、パワーユニットサプライヤーとしてのF1復帰2年目となる2016年シーズン開幕前に、ホンダはそれまでプロジェクト最高責任者を務めていた新井康久に代えて長谷川祐介を現場責任者に据える組織体制の見直しを行った。

そして、レース現場でのエンジニア経験が長い長谷川の加入により、マクラーレン・ホンダのチーム内の雰囲気も徐々に改善されてきたようだ。

■長谷川の貢献を評価するアロンソ

ライバル勢がリタイアすることなく戦った前戦F1ハンガリーGP(第11戦)で、メルセデスAMG、レッドブル、フェラーリの3強チームに次ぐ7位でフィニッシュを果たしたフェルナンド・アロンソは、「(現在の)マクラーレンに来てから最高の週末だった」と語ったが、チームがここまで来られた背景には長谷川の存在が大きかったことを示唆し、母国スペインの『Marca(マルカ)』に次のように語った。

「祐介は元エンジニアだから、ガレージ内で何が起きているのかをすごくよく分かっているし、それをよりよく変えるための取り組みもできているよ。それに特定の状況における対応力もあるし、プレッシャーにも強いね」

■関係は改善されたとブーリエ

マクラーレン・ホンダのレーシングディレクターを務めるエリック・ブーリエも、今ではホンダとの関係もかなりよくなったと次のように語った。

「今ほど密接な関係となったことはなかったね。すごく協力的だし、共働が非常にうまく行っている。我々は定期的に実際に顔を合わせているんだ。今日ではテクノロジーによっていつでも連絡し合えるにもかかわらずね」

「プロジェクトも以前よりもかなり成熟しているし、ここまでのところは非常にいいよ」

こうしたブーリエの発言を受けて、長谷川も次のように語った。

「私もエリックと同じ意見です。今年はマクラーレンと非常にいい共働関係を築くことができていますし、共に成長することができています」

■来季に向けた準備も着々と

長谷川は、すでにホンダでは2017年仕様エンジンの製造作業も開始されていると認めている。そしてブーリエも次のように付け加えた。

「我々は今年のクルマの開発も続けているが、並行して次のもの(2017年型)にも取り組んでいる。だが、夏休みが終われば、ほとんどのチームでは100%来年のクルマの開発にシフトしていくだろうと言えるよ」

前後の記事
最新ニュースをもっと見る  >
TopNewsの最新ニュースが読めるよ!
facebookフォロー Twitterフォロー RSSでチェック